ベテラン・中野達哉記者が「超ブル診断」ステップレース編で前哨戦3鞍を徹底分析。注目したのは…。

 【阪神大賞典=レース評価A】出走馬で重賞勝ち馬は3頭のみ。2、3番人気は上り馬のダノンシーマと格上挑戦のレッドバンデの4歳勢。決して、メンバーは強力とは言い切れないが、アドマイヤテラの勝ちっぷりは文句なし。3200メートルのG1の前哨戦としては非の打ちどころがない。

 レコードとなった勝ち時計は馬場の影響があったのは確か。ただ、阪神で行われた阪神大賞典で上がり34秒2以内で勝ち切った馬は98年メジロブライト1着、03年ダイタクバートラム3着、23年ジャスティンパレス1着と本番でもすべてが馬券圏内。34秒1で上がって3馬身差の快勝だったアドマイヤテラも本番につながるV内容だ。

 1番枠でうまく好位のインで折り合って、番手のアクアヴァーナルが早めに動いたことで、これを追っていく脚には余裕十分。阪神の直線に坂ができた91年以降の阪神大賞典を1番人気で勝って天皇賞へ向かった馬は【6・1・5・3】。鞍上の絶妙なリードで、コースロスもなく、スムーズに運べたことを差し引いても、一気に頂点に立つ準備は整っている。武豊が阪神大賞典勝ち馬で春の盾に臨んだ場合は《1》《1》《1》〈3〉〈13〉《1》着。信頼度は高い。

【該当レースから出走予定の各馬評価】

アドマイヤテラ   G

アクアヴァーナル  A

サンライズソレイユ B

 【ダイヤモンドS=レース評価A】過去2年の勝ち馬テーオーロイヤル、ヘデントールが天皇賞馬に。今年のスティンガーグラスも2頭に勝るとも劣らない。ラスト1000メートル58秒4は過去10年で最速。長く切れる脚を求められる展開を後方から押し上げていって、逃げるファウストラーゼンを4角手前でかわして、そのまま後続を完封した。

 2~4着の差し馬勢はスティンガーグラスの動きが引き出した印象。スタミナが生きる流れになればG1でもやれる。また、5着ホーエリートは直線で鞍上が右アブミを踏み外して追えないまま。評価は下げない方がいい。

【該当レースから出走予定の各馬評価】

スティンガーグラス A

ヴェルテンベルク  B

ホーエリート    A

マイネルカンパーナ B

 【大阪杯=レース評価A】8R後に稍重から良に。1000メートル通過は58秒1で、前年にレコードを演出したデシエルトの大逃げが57秒5。馬場を考えれば、相当速い。

 直線でのクロワデュノールは抜け出してからはムチに逆らうように右へ左へとふらついていた。

真っすぐ伸びていれば、着差はもっと広がっていたか。ただ、天皇賞の過去10年の勝ち馬は3000メートル以上のG1で1~3着の実績があり、一方、3000メートル以上未経験馬の天皇賞制覇は00年以降では09年マイネルキッツ、13年フェノーメノだけ。G2時代は王道ローテーションのひとつだった大阪杯だが、実績は屈指でも前哨戦としてはA評価まで。

【該当レースから出走予定の各馬評価】

クロワデュノール  A

タガノデュード   A

※評価は上位順にレースはA~C、馬別はG~Cとなります。

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