◆第173回天皇賞・春・G1(5月3日、京都競馬場・芝3200メートル)

 高い壁に挑む。昨年の覇者ヘデントール(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎、父ルーラーシップ)が名馬への道を突き進む。

長い歴史を誇る国内最長距離G1を、これまで連覇したのはわずか5頭だけ。メジロマックイーンやテイエムオペラオー、キタサンブラックなど一流ホースの名前がズラリ。1年前の春の盾だけでなく、一昨年の菊花賞では出遅れながらも連対を確保し、スタミナを証明したルーラーシップ産駒も、肩を並べる資格を十分に秘めている。

 逆襲に燃える。前走の京都記念は8着に終わったものの「ブランクがあったし、距離も短かった」と太田助手は分析。昨年このレースを制して以来9か月半ぶりの実戦とあって序盤でスムーズさを欠き、ちぐはぐな内容。最も重い59キロを背負い、4角でほぼ最後方の位置取りではさすがに厳しく度外視できる。

 順調ぶりが伝わる。美浦・Wコースでの1週前追い切りは僚馬を追走し、パワフルに加速して併入。さらにゴール後にもしっかりと追われ、びっしりと負荷をかけられた。太田助手は「ゆったり長く走ることは得意なので、少し気持ちのスイッチを入れる意味合いも兼ねて、短く速くトップスピードで走る時間を長くということで、そこはできました」と、意図を説明。「前走は休み明けで競馬での消耗は少なかったですし、今回は非常にスムーズに立ち上げられていますね」と、状態の良さを伝えた。

昨年強さを見せた舞台で、史上6頭目の偉業を達成する準備はできている。

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