まもなく開幕 KAATキッズ・プログラム伊藤郁女振付・構成・演出『さかさまの世界』がパワーアップして再登場
KAATキッズ・プログラム2026『さかさまの世界』

神奈川・KAAT神奈川芸術劇場が、ダンサー・振付家の伊藤郁女の振付・構成・演出による『さかさまの世界』を上演する。KAATが開館以来、“おとなもこどもも楽しめる”ことを目標に掲げて取り組む「KAATキッズ・プログラム」の一環で2023年に上演、好評を得た作品がパワーアップして帰ってくる。



フィリップ・ドゥクフレやジェームス・ティエレ、シディ・ラルビ・シェルカウイ、アラン・プラテルといった数々の世界的振付家の作品にダンサーとして出演してきた伊藤。2015年にはフランスで自身のカンパニー「HIME」を結成、欧州の様々なバレエ団、サーカス学校、オペラ作品などで振付を手がけ、ダンスに捉われない多岐にわたる活動を展開、2023年1月からはフランスのストラスブール・グランテスト国立演劇センター「TJP」のディレクター(総芸術監督)として活躍している。



まもなく開幕 KAATキッズ・プログラム伊藤郁女振付・構成・演出『さかさまの世界』がパワーアップして再登場

KAATキッズ・プログラム2023『さかさまの世界』2023年初演より(撮影:金子愛帆)

今回上演される『さかさまの世界』は、彼女が2021年10月にフランスで創作した『LE MONDE À L'ENVERS』というこどものためのダンス作品を、KAATで日本版として新たにクリエーションした作品だ。こどもたちの想像力が世界を救うことができるのではないかと考えた伊藤は、自作の紙芝居を通じてこどもたちの想像力を集めるリサーチ活動を行い、その活動で集めたこどもたちのさまざまな「ひみつ話」を素材に本作を創り上げた。フランス版の作品では、「さかさまになった世界をこどもたちのひみつでダンサーが救う」というストーリーだったが、日本版の創作に取り組む際、伊藤は劇場近隣の幼稚園に赴き、こどもたちの想像力を集め、作品に盛り込むことで、フランス版の内容をベースとした全く新しいダンス作品を誕生させた。劇場の開場中には、本作のもととなったオリジナルの紙芝居『ひみつ小屋』の上演も。出演は、川合ロン、Aokid、岡本優、浅川奏瑛。熊猫幼稚園、横濱中華幼保園のこどもたちも声の出演で登場する。



おさなごころを持つ4歳からこどもごころを持つおとなまでが楽しめるダンス作品。対象年齢は4歳から150歳とぐんと幅広く、誰もが心から楽しめる場に。2026年5月2日(土) から5日(火・祝) のKAAT神奈川芸術劇場 <中スタジオ>での公演ののち、5月16日(土) に福岡・J:COM北九州芸術劇場 小劇場、5月24日(日) には神奈川・川崎市アートセンター アルテリオ小劇場で上演される。




【伊藤自作の紙芝居作品「ひみつ小屋」】※開場中に上演あり
むかしむかしあるところに、ソラという男の子がいました。


ソラのちいさな家のまわりでは、森が泣き、太陽が泣き、空も泣いていました。
土は「みんなにふみつけられて息苦しい」とぼやいていました。
ある日、ソラがめざめると、世界はひっくりかえっていました。
ふみつけられるのにうんざりした土が、空のほうまで逃げてしまったのです。
そして、ソラは影のかたちをしたあるおばあさんに出会いました。
おばあさんはソラに言いました。「まほうのすなどけいの中に、
ひみつをひとつ、うちあけなさい。すなどけいがいっぱいになるとき、
昼の世界はもとどおりになり、夜のゆめの世界は守られるでしょう。」
ソラがひみつを打ち明けると、すなどけいはいっぱいになり、
世界はもとにもどりました。




<公演情報>
KAATキッズ・プログラム2026
『さかさまの世界』



振付・構成・演出:伊藤郁女
出演:川合ロン Aokid 岡本優 浅川奏瑛
声の出演:伊藤博史 こどもたち(熊猫幼稚園、横濱中華幼保園)

【横浜公演】
2026年5月2日(土)~5日(火・祝)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場 <中スタジオ>

【福岡公演】
2026年5月16日(土)
会場:J:COM北九州芸術劇場 小劇場

【川崎公演】
2026年5月24日(日)
会場:川崎市アートセンター アルテリオ小劇場



公式サイト:
https://www.kaat.jp/d/sakasama2026

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