『アリスとテレスのまぼろし工場』プレミア上映会開催、中島みゆきからメッセージも到着!
左から)上田麗奈、久野美咲、岡田麿里監督

MAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品『アリスとテレスのまぼろし工場』のプレミア上映会が9月4日(月) 、都内で行われ、監督・脚本を務めた岡田麿里、声優の上田麗奈と久野美咲が出席した。



『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

』などで知られる岡田にとって、2本目となる監督作品。舞台は、突然起こった製鉄所の爆発事故によって、すべての出口を失い、時間さえも止まってしまった町。住人たちは、いつか元に戻れるように“変化を禁じられた”生活をしているが、日常に飽きた少年少女たちの止められない“恋する衝動”が世界を壊し始める。



岡田監督は「恋愛ドラマを作りたかったのか?」という質問に、「作りたかったですね!」と回答し、「恋よりも愛がえらいという感じもあるんですが、本来比べられるものじゃないし、まったく違うもの。恋は落っこちるもので、誰にでもできるものじゃないと思う」と説明。「今までは、愛情につながる恋愛を書いてきたが、恋とはご無沙汰になった日々の中、その激しさを書いてみたいなと思った」と着想の舞台裏を語った。



『アリスとテレスのまぼろし工場』プレミア上映会開催、中島みゆきからメッセージも到着!

岡田麿里監督

主人公・菊入正宗(榎木淳弥)を導く、謎めいた同級生の佐上睦実を演じた上田は、「決してさわやかとは言えない少年少女の恋に、もどかしさや苦しさを感じながら、最後にはホッとするような気持ちになる」とコメント。“変化を禁じられた”生活については、「うちにはネコちゃんがいるので、ずっと変わらず一緒にいられるんだったら、それは幸せ」と話していた。



『アリスとテレスのまぼろし工場』プレミア上映会開催、中島みゆきからメッセージも到着!

上田麗奈

久野は、喋ることのできない、野生の狼のような少女・五実を演じ、「五実を演じたからこそ、自分の人生と重ね合わさる瞬間もあり、それって、演じた私だけじゃなく、ご覧になる皆さんもそういう瞬間を味わえる作品」とアピールし、「誰かを好きになる気持ちで、いろんなことを飛び越えちゃう」と“恋する衝動”に持論を語った。



『アリスとテレスのまぼろし工場』プレミア上映会開催、中島みゆきからメッセージも到着!

久野美咲

この日は、主題歌「心音(しんおん)」を書き下ろした中島みゆきから届いた音声メッセージが紹介され、岡田監督は「毛穴が開きまくっています。本当にダメ元で、当たって砕けたいと思いましてお願いさせていただいたら、このようなことになりました」と感激しきりだった。



■中島みゆきからのメッセージ
こんばんは、中島みゆきです。

このたび、主題歌として「心音(しんおん)」という楽曲で参加させていただきました。アニメーションの世界と、中島みゆきっていう組み合わせは、何だか異種格闘技みたいな感覚がするんですけど、そのへんのビックリ感も含めて、お客様に楽しんでいただけたら、とってもうれしいです。中島はとにかくも、岡田麿里様を尊敬申し上げておりますので、映画の完成を期待に満ち満ちて、お待ちしているところです。



取材・文・撮影:内田涼



<作品情報>
『アリスとテレスのまぼろし工場』



9月15日(金) 公開



公式サイト:
https://maboroshi.movie