【ボートレース福岡（サマータイム）GⅢ企業杯】永嶋裕一「絶対に6点勝率を取る」盟友の檄で自己変革を意識

今期（5月～）はA級復帰へ好ペースの永嶋裕一


　見事なV字回復を見せた。初戦を4着で終えていた永嶋裕一（39）＝福岡・98期・B1＝は、2日目の2走で3、1着を奪い得点率の大幅なアップに成功。
特に絶好枠で迎えた2日目7Rはゼロ台のSを踏み込んでの押し切り勝ちで、ここで崩れると一気に予選突破が苦しくなるところだっただけに値千金の勝利だった。

　機力には手応え十分。「出足や行き足はいいと思う。伸びも大きくはやられない」。何よりも土をつけた対戦相手のエンジン素性の良さが自らの自信を深めている。「出ている深川（和仁）さんに差されてもBSで追いつかれなかった。メーカー機の石川（諒）君も脅威に感じなかった」。良機シリーズでも十分に戦える足に仕上がっている。

　今期（5月～）の現在勝率は5.92と好調でA2復帰はほぼ確実。ただここでとどまるつもりはない。「同じA2でも勝率が5点台のA2と6点台のA2では価値も番組の扱われ方も違う。今回はチャンスなんで目指したい」。
以前ならA2というだけで満足していたが、ここまでポジティブになれたのには公私ともに関係が深い一期上の〝盟友〟の存在がある。

　「西山（貴浩）さんに言われたんですよ。A1か6点勝率を目指せと。それに言霊じゃないけど、西山さんは『SGを勝つ』と言い続けて本当にSGを勝った。今までの自分なら『意識したら良くない』とか『目の前の一走を頑張る』とか考えていたけど、これがダメなのも分かった。だから絶対に6点勝率を取ります」

　西山からもらったのは言葉ではなく失敗を恐れずに前進する心。まだ見ぬ新たな道を切り開くためにも、今期の残り1カ月半をターニングポイントにしてみせる。（森　大輔）

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