太陽光発電産業が猛烈に発展するにつれ、太陽電池製造用のポリシリコンから出る腐食性の強い有害有毒の四塩化ケイ素の廃液を一部の企業と運送会社が利益と引き換えに不法投棄していることが分かった。環境を破壊し、人々の健康を脅かす恐れがある。新華網が伝えた。
2011年4月、湖北省鐘祥市で600トンの四塩化ケイ素廃液が排水管網を通って市の汚水処理場に流入し、処理場内のすべてのバクテリアが死んだほか、処理設備も重大な損傷を受け、処理場が2カ月以上まひする事件が起きた。
鐘祥市公安局が調査したところ、この廃液は湖北省随州の太陽電池メーカー晶星科学技術股フェン公司と江西省九江市内の企業がそれぞれ別の業者に処理を委託したもの。汚水処理場が停まったため、汚水は未処理のまま川に流入。最終的に湖北省最大の漁場のひとつである南湖漁場にも大被害を与えた。
汚水処理場と南湖漁場を合わせた損失額は450万元以上に上り、地元の漁民は汚染の除去と賠償を求めている。さらに汚染は南湖周辺の生活環境にも影響を及ぼしている。
調査によると、晶星科学技術公司は運送会社の「撫順源泉燃気配送センター」に廃液の運搬を委託した。しかし、運送会社は、鐘祥市開発区内の秘密の作業場から下水道に廃液を流していた。
晶星科学技術公司は、四塩化ケイ素の処理装置があるが、運転すると1トンあたり3000元から4000元のコストがかかる。「撫順源泉燃気配送センター」は1トンあたり700元で搬出を引き受けていた。
不法投棄は、リーマンショック後の世界経済危機でポリシリコンの価格が暴落したことが背景にある。供給過剰になったポリシリコンの処理コストを抑えるため、一部の企業が廃液の処理を別の企業や個人に請け負わせている。
晶星科学技術股フェン公司もこうしこのような企業の1つで、廃液1トン当たり2~3千元以上を節約した。また運送会社の「撫順源泉燃気配送センター」はタンクローリー1台当たり8千元の利益を得ていた。
晶星科学技術股フェン公司の販売部門責任者は「運送会社が廃液を途中で不法投棄することまでは管理できない」と釈明している。(編集担当:中岡秀雄)
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