スズキは同社初となる軽規格の電気自動車eSKYを今秋に発表する予定だ。今回、製品版に近いプロトタイプをチェックする機会を得たので、概要をお伝えしたい。
航続距離310kmのジャストなスペック
eSKYは“EVである前に、軽自動車である”というコンセプトの元に、日常使いEVとして開発を進めている。なお、記事内の数字はすべてプロトタイプに基づく参考値だとして読んでほしい。
ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1625mm。どこか親しみやすさを覚えながらも、近未来的なエクステリアが印象的だ。
バッテリー容量は26kWh。一充電走行距離は310kmと、日常使い+αという軽自動車ならではの使い方に、ちょうど良い走行距離を実現している。ちなみに充電時間は、警告灯が点灯してから満充電まで一般家庭の3kW充電で約8時間、50kWの急速充電の場合、約25分で80%まで充電できるという。
エクステリアをチェックして気になった点をひとつ。それはアンテナが前には倒れるものの、後ろに倒れない点だ。この場合、何かに引っ掛かった際にアンテナを破損するおそれがある。同社の軽自動車であるハスラーは後ろにも倒れたので、これは改善した方がいいのではと伝えた。
音声アシストにAC給電コンセントも
シンプルで実用性の高いインテリア
インテリアはシックな印象。明るめのグレーなので、男性でも女性でも受け入れやすいだろう。シートはヘッドレスト一体型でスポーティーな印象を受けた。
インテリアは水平基調でシンプルな印象。ステアリングホイールは2本スポークでヒーター付き。走行モードセレクターはレバー式で、操作すると「前進します」「バックします」と音声でアナウンスする運転サポート機能も搭載している。ステアリングホイールには車線監視機能付きアダプティブクルーズコントロールも用意する。
助手席側にはスマートフォンなどを置くのに便利なトレイを用意。エアコン操作はスイッチ式を採用する。
メーターパネルは視認性の高い7セグLCDを採用。インフォメーションはLCDで表示する。文字は比較的大きめで見やすい印象を受けた。
センターには10.1インチの大型ディスプレイオーディオを配置。スマートフォンにインストールすることで、充電場所や走行可能範囲を知らせるコネクトナビが用意される予定だ。
センターコンソールには電動パーキングブレーキボタンとブレーキホールドボタン、そしてシートヒーターボタンを配置。
センターコンソールは2段式で、下段は小物入れとして利用可能。ちょっと手は入れづらいが、財布や鍵などを入れるのに良いだろう。
スポーツモードなどのお楽しみ機能はないが、ワンペダル動作ボタンが運転席右手側に用意されている。アクセルペダルのみで加減速できるので、街中での走行時に活用するとよいだろう。
後席シートはベンチシートのようなフラット形状。USB端子のほかAC給電コンセントも用意されている。走行中にノートPCなどを充電したい人にはうれしい装備だ。
荷室は軽自動車なりの広さ。後席を倒すとフラットにならないのは残念。だが逆に荷物がズレないとも思える。
軽自動車の枠を超える力強い加速!
ライバルを研究し尽くした見事な走り
少し走らせたが、かなりキビキビとしたクルマという印象。EVらしいトルクの太さにより加速は軽自動車とは思えない力強さをみせてくれた。日産「サクラ」、ホンダ「N-ONE e:」でも感じたが、軽自動車こそEVを選ぶべき、と思うとともに、先行する2車種をよく研究したという作り込みを感じさせた。
eSKYは、浜松にあるスズキの湖西工場での生産を予定しているとのこと。日本産という安心感も魅力である。正式リリースを楽しみにしよう。
■関連サイト
スズキ「eSKY」ギャラリー

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