2026年7月9日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ネット上で拡散している「インド人観光客の中国大量流入説」について、検証の結果フェイクニュースであることが判明したと報じた。
記事は、近ごろSNS上で「インド人観光客が中国に大量に流入している」「大勢のインド人が中国へ避暑にやってきている」「インド人のツアー団体がいたるところで見られる」といった投稿が相次ぎ、関連するコメント欄がインド人に対する非難や反感であふれていると紹介した。
その上で、ファクトチェックを行った結果、虚偽であると判定。一連のうわさは2025年末に中国がインド人観光客向けのビザ手続き簡素化を発表した時期に発生し、今年5月以降にインド各地で猛烈な熱波に見舞われたことで広く拡散したとの見方を示している。
記事はまず、インド移民局統計によると2025年に中国本土へ渡航したインド市民はのべ30万人であり、主要目的地を大きく下回っているだけでなく、新型コロナ流行前の19年と比べても16.6%少ないことから、「大量に押し寄せている」状況は発生していないと断じた。
また、駐インド中国大使館が発給した訪中ビザのうち商用・貿易ビザが80%以上と絶対的な大半を占め、純粋な観光目的は少数に過ぎないこと、大使館公式サイトが2日にネット上の大量流入説は「排外的な対立をあおり、アクセス数を稼ぐための誇張」と批判する中国メディアの論評記事を掲載したことにも言及した。
記事は、このフェイクニュースをあたかも真実かのように見せる手口について、インド人が訪中ビザ取得数が年間10万人を突破したという2024年のニュースが、今年6月の報道と日付をすり替えてネット上で拡散されたことを挙げた。
さらに、6月26日に拡散し炎上した「張家界大峡谷のガラスの橋をインド人が占拠した」画像などを挙げ、人工知能(AI)によって生成、加工された画像や動画が用いられていることを伝えた。(編集・翻訳/川尻)











