中国の上半期(1~6月)の雇用情勢は全体として安定し、産業の次世代化と高度化が進むのに伴い、多くの新職業と新職種が次々に登場し、雇用拡大を牽引する新たな成長ポイントになった。

中国人的資源・社会保障部が過去5年間に発表した新職業のうち、人工知能(AI)と密接に関連するものが20を超え、未来産業と直結するものが4割を超えた。

同部は今年、「エンボディドAIロボット応用技術者」など12の新職業を追加するほか、「AIエージェント開発者」などの新職種も新設する計画だ。

広西チワン族自治区河池市南丹県にある非鉄金属精錬・リサイクル企業では、沸騰水型炉の調整はこれまで、熟練工が2~3年かけて手取り足取り指導して初めて習得できる仕事だった。しかし、産業向け大規模AIモデルを利用したデジタル化改良により、AIによる調整が可能になり、これまでの技術者はAIエンジニアという肩書に変わった。

第一線で働くAIエンジニアだけでなく、「FDE(フォワード・デプロイド・エンジニア)」という新職業のニーズも爆発的に増加している。

北京中関村科金技術のFDEの任継張(レン・ジージャン)さんは、「この仕事にはAIモデリングの論理と現場の産業生産技術を同時に深く理解することが必要。複合的な能力が求められるため、この職業に就くためのハードルが高くなっており、市場では人材不足が深刻化している」と説明した。

採用のデータもAI人材不足の深刻さを裏付ける。今年上半期、AI産業で人材を採用した企業は前年同期比で24.8%増加し、求人数は同10.6%増加した。AIエンジニアは求職者1人に対して2.62件の求人があり、AIエージェント開発人材の需要は同244%増加した。

文化観光消費の活況が続いていることで、文化クリエーティブ分野の新興産業が急速に台頭している。そんな中、アートトイデザイナーはトレンド感があり個性が重視されるという職業的な特性から、若い求職者の間で人気が高い。

中国のキャラクター(IP)アートトイ消費市場の規模は2027年には1000億元(約2兆4000億円)を突破し、29年は1300億元(約3兆1200億円)に迫る見込みだ。

中国で会社登記を行ったアートトイ関連企業はすでに3万6000社を超えている。

文化産業全体を見渡すと、文化とテクノロジーの深い融合が発展のコアな原動力になっている。国家統計局が6月29日に発表したデータによると、25年の全国文化産業の営業収入は前年比8.8%増の20兆8254億元に達し、20兆元(約480兆円)の大台を突破した。

文化・博物館ブームや文化クリエーティブブームがますます広がりを見せる中、文化クリエーティブグッズ企画・運営者、博物館デジタルキュレーター、仮想現実(VR)製品デザイナー、3Dモデリング技術者など、数多くの新職業が相次いで誕生し、より多くの若者にキャリア形成のチャンスを提供している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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