ベトナムの政府系メディアのVTCニュースは中国企業の華為技術(ファーウェイ)が再生可能エネルギー分野でベトナムとの関係を強化していると紹介する記事を発表した。記事は、ファーウェイの関連分野における技術はベトナムにとって大いに役立つと高く評価した。
記事は、ファーウェイのスマートストリング蓄電システム(以下、ESS)に注目し、ファーウェイは「世界中で数千の蓄電プロジェクトを展開した経験」があり、ESSはその経験により開発されたと紹介した。従来型の集中型蓄電システムでは、バッテリーパック間の温度や充放電のサイクル回数、さらに電池の多岐にわたる「健康状態」の差異により、システム全体の性能が状態の最も悪いバッテリーパックに制限される結果を招くが、ファーウェイのESSでは各バッテリーパックが独立して管理され、そのことにより、一段と柔軟な充放電の割り当てを実現し、容量の損失を減らし、かつ高効率のエネルギー利用を長期にわたり維持する。
発電システムは、運用寿命が15年あるいはそれ以上に及ぶ。蓄電システムが長期にわたり良好な状態を維持することは、より良い財務状況の構築に貢献する。また、発電原価の最適化の重要な要因にもなる。大規模な太陽光発電所にとって、安全性は常に最優先事項だ。安全性は設備の維持に関わるだけでなく、運用の信頼性とプロジェクトの長期的な投資収益に直接に影響する。
ファーウェイのESSは多層保護構造を採用しており、バッテリーセル、バッテリーパック、バッテリー管理システム、および全体的な電力管理システムを網羅している。継続的な監視メカニズムは異常事態の早期発見に役立ち、問題が発生した箇所、あるいは発生する可能性が高まった部分を、システム全体に影響を与える前に隔離する。
また、エネルギープロジェクトが直面する課題の一つは、事業の推進に伴い、段階的に容量を拡大する必要があることだ。既存の蓄電設備が新規に導入する設備に比べて能力が劣化してしまっているので、容量の拡大が非常に困難になる事例も珍しくなかった。
ファーウェイのESSは最適な運用性能を維持したまま新たなバッテリーパックを追加することを可能にした。
ファーウェイのベトナムでの電力事業展開の重要な背景になったのは、ベトナム政府が2020年末までに再生可能エネルギーの固定価格買取り制度を整えたことだ。ベトナムではそのことで、太陽光発電や風力発電事業への新規参入者が大幅に増えた。そして、2020年に民間企業として設立されたホワナム・エナジーはファーウェイのベトナムにおける正規代理店になった。同社はファーウェイ製品を輸入販売するだけでなく、ファーウェイと連携して高度な技術サポートや設計、運用保守までを一貫して提供する付加価値パートナーだ。
ホワナム・エナジーの技術チームは、各プロジェクトの電源特性、接続要件、および投資目標の分析を通じて、投資効率、運用の信頼性、そして将来の拡張性のバランスを取るための適切な構成案を提案している。(翻訳・編集/如月隼人)











