2026年9月9日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が輸入や販売を禁止している粗悪な中国製エアバッグ部品の危険性について警告を発したと報じた。
記事によると、NHTSAは今月初め、米政府が輸入や販売を禁じている粗悪なエアバッグのインフレーター(ガス発生装置)により、全米ですでに14件の事故が発生し11人が死亡、3人が重傷を負っているとして警告を出した。
問題の部品は型番「DTN60DB」で、表記上の製造元は中国の「吉林省徳天諾汽車安全系統」とされる。NHTSAは部品が米国へ不法に持ち込まれた可能性が高いとみて今年4月に輸入・販売を禁止していた。同型番によるエクイノックスでの死亡確認は初で、過去の死者10人が乗っていたシボレー・マリブや現代・ソナタも、元の運転席エアバッグが作動した後に問題の部品へ交換されていたとのことだ。
NHTSAは、同部品の最大の危険性は衝突時に正常に膨らまず爆発する点にあり、大型の金属片が運転手の胸部や首、目、顔面を直撃して重傷や死亡をもたらすと指摘。ショーン・ダフィー米運輸長官も今年4月、基準を満たさない部品が「米国の家庭を死に追いやっている」と述べていたという。
同局によると、徳天諾側は自社製の証明がないこと、直接販売していないことを主張しているものの、当局は不法経路で米市場に流入したとの見方を崩していない。米国では近年、粗悪部品の摘発を強化しており、税関・国境警備局(CBP)が2024年に押収した偽造自動車部品は前年の約2倍となる21万1000点以上に達し、偽造エアバッグも前年の約10倍となる490個以上に上ったと記事は伝えている。
記事は、全米独立自動車ディーラー協会(NIADA)のジェフ・マーティン最高経営責任者(CEO)が業界誌「オートモーティブ・ニュース」に対し、問題のインフレーターは個人間取引の中古車に混入しやすいと指摘し、販売店側は「過去に事故を起こした車両の仕入れを避けている」と述べたことを紹介した。(編集・翻訳/川尻)











