中国メディアの第一財経は9日、人工知能(AI)が海外進出ショートドラマの制作工程を書き換えているとする記事を掲載した。

記事は「ショートドラマは中国の文化海外進出における新御三家となったが、それは一夜にして成し遂げられたものではない。

国内のショートドラマ市場で競争が激化する中、大小さまざまな企業が一斉に海外へと舵を切った」とし、楓葉互動が2022年8月にリリースした「ReelShort」が業界初の海外進出ショートドラマプラットフォームとなったのに続き、点衆科技の「DramaBox」や九州文化の「ShortMax」が相次いでリリースされたと伝えた。

そして、「今年に入り、AI技術の進歩に伴い、実写の海外向けショートドラマはAIを活用したショートドラマへと一斉に移行しつつある。AI海外進出ドラマが油井から原油が噴出するかのごとく生まれ、海外市場におけるコンテンツ供給量も急拡大している」と伝えた。

記事によると、DataEye研究院は、2026年の海外ショートドラマ市場規模が60億ドル(約9240億円)を超え、うちアプリ経由の売上高が30億ドル(約4620億円)に達すると予測している。実写とAIで分類すると、26年のAIドラマ・AIコミックドラマの海外市場規模は40億ドル(約6160億円)を超え、海外市場全体の70%近くを占める見込みだ。

記事は「海外進出ショートドラマの制作工程において、AIはこれまで主に翻訳・吹き替えに活用されてきたが、今では脚本や映像の制作から配信後の運用に至るまでのあらゆる制作工程が、AIによって再構築されている。コスト削減効果も明らかだ」と指摘。DramaBoxで大ヒットした「The Alpha King’s Secret Hybrid」の監督によると、比較的低コストの実写ショートドラマの制作費が約30万~60万元(約690万~1380万円)であるのに対し、S級のAIショートドラマの制作費は18万~20万元(約414万~460万円)程度で、コストの内訳はコンピューティングと人件費がそれぞれ半分を占めると伝えた。S級ではなく平均的なレベルのAIショートドラマであれば、制作費は実写ショートドラマの10分の1、あるいはそれ以下にまで抑えることも可能だという。(翻訳・編集/柳川)

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