2026年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が9月9日から北京で開催されています。文化・観光サービス特別展示エリアには、デザイナーズトイ(潮玩・アートトイ)やIPビジネスを手がける企業が数多く出展しています。
同社は今回、北京市朝陽区の宣伝文化中心との3年間にわたる戦略的提携の中で開発した新商品を発表しました。絹や紗を使った「北京絹人(絹人形)」、中国の伝統衣装に使われる飾りボタン「盤扣(パンコウ)」を使った「WAKUKU」と「SIINONO」は、伝統工芸とポップカルチャーの融合を体現しています。
「盤扣」を使ったWAKUKU「福冒竹昇」は、龍の刺繍や金竹のモチーフが特徴で、成長や出世への願いが込められています。淡水パールがあしらわれたボタンは取り外しが可能で、ブローチとしても楽しめます。
「北京の絹人形」の技法を取り入れたSIINONO「霊鱗福兜」は、縁起の良い「鯉の滝登り」をモチーフにした腹かけに、繊細な刺繍がふんだんにあしらわれ、幸運と富を招くという意味が込められています。
奇夢島はこの企画にあたり、国家級無形文化遺産の「北京絹人」の伝承者である余静媛氏や、「盤扣」を伝承する胡玲氏といった名職人を招き、コラボレーションによる作品作りを進めました。また、景徳鎮の陶芸ブランド「国熙」との提携による最新IP「IMPOPO」もお披露目・販売されました。
奇夢島は、これらの新商品を単なるコレクターズアイテムとしてではなく、中国の豊かな伝統文化を世界へ発信する「文化の使者」として位置付けています。今後も無形文化遺産の技術と現代のアートトイを融合させた商品を展開し、海外のコレクターやポップカルチャー愛好家への訴求を強めていく方針です。
同社広報担当の黄海東さんによると、奇夢島は現在、国際展開に向けた取り組みを始めており、中でも、日本が最大の海外市場の一つです。また、今年の国慶節の大型連休には、世界初となるIPデザイナートイをテーマにしたクルーズ航路も展開する予定ということです。
奇夢島は、北京を代表するアートトイ企業のひとつで、「ラブブ(LABUBU)」などの人気キャラクターを生み出した泡泡瑪特国際集団(ポップマート)に続く企業として知られています。アートトイ事業の中核となるLetsvanは2020年の設立。2025年に米国NASDAQ上場企業を母体とする奇夢島集団に統合され、社名を「HERE(奇夢島集団)」に変更しました。これまでに、日本を含む世界27の国と地域へ製品を展開しており、2025年第4四半期(2025年10月1日~12月31日)には、主力IP「WAKUKU(ワクク)」が単四半期で1億2900万元の売上高を達成しています。(提供/CGTN Japanese)











