投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中東情勢の不透明感や、中国経済動向を見極めたいとするスタンスが重しとなっている。米イランの攻撃応酬が再び激化し、オイルロード要衝ホルムズ海峡の封鎖も不安視された。一方、中国では今週、6月の月次経済統計が集中して公表される予定。14日に貿易統計、15日に小売売上高や鉱工業生産などのほか、4~6月期のGDP成長率などだ。金融統計も15日までに報告される。注目のGDP成長率に関しては、伸び率が前年同期比4.5%にとどまり、前四半期の5.0%から縮小する見通しだ。韓国の半導体株安も逆風。世界最大級の半導体メーカーSKハイニックス株が朝方13%超下落し、日本市場にも売りが波及するなか、香港のハンセン指数も前引けにかけて売りが優勢となった。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待が根強いほか、香港株の出遅れ感も意識されている。欧米やアジアの主要株価指数は今年に入り史上最高値を更新しているが、香港の主要株価指数は依然として昨年末比でマイナスだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が5.1%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が3.5%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.9%安と下げが目立った。
セクター別では、自動車が安い。吉利のほか、賽力斯集団(9927/HK)が11.3%、嵐図汽車科技(7489/HK)が6.9%、広州汽車集団(2238/HK)が6.4%ずつ下落した。足もとの販売不振がマイナス材料。業界団体が10日公表した週間データによると、7月第1週(1~5日)の1日当たり乗用車小売台数は、前年同期比15%減の3万3894台に縮小した。業績不安もくすぶる。賽力斯は12日、中間決算の赤字転落見通しを明らかにした。
半導体セクターも急落。兆易創新科技集団(3986/HK)が10.8%安、蘇州納芯微電子(2676/HK)が7.3%安、合肥晶合集成電路(2249/HK)が7.2%安、華虹半導体(1347/HK)が6.1%安で引けた。
半面、医薬セクターの一角は高い。緑葉製薬集団(2186/HK)が7.8%、山東新華製薬(719/HK)が4.1%、英セキ智能(3696/HK)が2.5%、中国神威薬業集団(2877/HK)が2.1%ずつ上昇した。
本土マーケットは続落。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











