15日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比340.37ポイント(1.40%)高の24681.10ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が81.30ポイント(1.00%)高の8184.38ポイントと4日続伸した。ハンセン指数は6月15日以来、およそ1カ月ぶりの高値水準を回復。
ただ、昨年末比では依然として騰落率はマイナスとなっている。売買代金は3042億9720万香港ドル(約6兆2989億円)にやや縮小した(14日は3129億1550万香港ドル)。
 米利上げ観測の後退が材料視される流れ。6月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率が予想以上に前月から鈍化する中、米連邦準備理事会(FRB)は利上げを急がないとの見方が強まった。金利先物市場の値動きから算出するCMEフェドウオッチ(政策金利が変更される確率)では、今月(28~29日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定される確率は約10%と、CPI発表前の35%から急低下している。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇懸念も薄らいだ。
 ただ、上値は限定的。中国経済を巡る不透明感が強まっている。取引時間中に公表された中国の4~6月GDP成長率は4.3%にとどまり、予想(4.5%)以上に前四半期(1~3月)の5.0%から減速した。中国政府が設定した成長率目標「4.5~5.0%」も下回っている。ほか、月次経済統計では、6月の小売や鉱工業生産は予想を上回ったものの、1~6月の固定資産投資や不動産開発投資は予想以上に縮小した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の上げが目立つ。
バイオ医薬品企業の信達生物製薬(1801/HK)が7.8%高、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.4%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.9%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.5%高で引けた。
 香港不動産セクターも高い。恒基兆業地産(12/HK)が4.7%、新鴻基地産発展(16/HK)が4.2%、長江実業集団(1113/HK)が3.5%、新世界発展(17/HK)が2.3%ずつ上昇した。
 大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)技術の銘柄群も急伸。ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が13.3%高、滴普科技(1384/HK)が12.8%高、雲知声智能科技(9678/HK)が11.4%高、北京智譜華章科技(2513/HK)が6.7%高で取引を終えた。
 消費セクターも物色される。冷凍食品の安井食品集団(2648/HK)が7.8%高、日用雑貨チェーンの名創優品集団(9896/HK)が7.7%高、機能性飲料の東鵬飲料(集団)(9980/HK)が6.0%高、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が5.4%高、家電のTCL電子HD(1070/HK)が4.7%高と値を上げた。消費回復が期待される。6月の小売売上高は前年同月比1.0%増と、前月の0.6%減からプラス成長に転じた。
 半面、産金や石油など資源セクターはさえない。霊宝黄金集団(3330/HK)が5.5%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が5.1%、山東黄金鉱業(1787/HK)が3.4%、百勤油田服務(2178/HK)が4.8%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が4.7%ずつ下落した。
 本土マーケットは反落。
主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%安の3955.58ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。素材、軍需産業、電設なども売られた。半面、消費関連は高い。医薬、自動車、不動産、金融、エネルギー、運輸も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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