スペイン代表の攻撃を引っ張るヤマル photo/Getty Images
メッシに憧れた少年が世界一を懸けて対戦へ
スペイン代表のラミン・ヤマルは、ワールドカップ決勝で自身が幼い頃から憧れてきたリオネル・メッシ率いるアルゼンチン代表と対戦する。そんな夢舞台を前に、ヤマルが育ったスペイン・マタロのロカフォンダ地区では、住民たちの期待が高まっていると英『Reuters』が報じた。
ロカフォンダはバルセロナ近郊にある多民族が暮らす地域で、ヤマルが幼少期にボールを蹴り続けた場所として知られる。現在も広場にはヤマルの壁画が描かれ、子どもたちは彼のゴールパフォーマンスでおなじみの「304」のハンドサインをまねしながらサッカーを楽しんでいる。「304」は同地区の郵便番号に由来し、ヤマルが自身のルーツを忘れないという思いを込めたパフォーマンスだ。
現地に住む18歳のケバさんは、「2人が対戦する時が来るなんて信じられない」とコメント。幼い頃からメッシに憧れてきたヤマルが、ワールドカップ決勝という最高の舞台でそのメッシと相まみえることに胸を躍らせた。
試合を心待ちにしているのは地域の住民だけではない。ヤマルの祖母ファティマ・ナスラウイさんは「スペインに勝ってほしい。ラミンが得点したら大きな声で叫ぶわ」と笑顔を見せた。また、いとこのライアンさんも「ラミンは私にとって兄弟のような存在。一緒に育ってきたんだ」と語り、その活躍を願っている。
モロッコ出身の父と赤道ギニア出身の母を持つヤマルは、自身のルーツをたびたび発信してきた。今大会でも「ロカフォンダ」と記されたヘッドバンドを着用し、スパイクには両親の祖国の国旗をデザイン。
世界一を懸けた決勝は、ヤマルにとって憧れのメッシとの初対決であると同時に、自身を育ててくれた街の夢も背負う一戦となる。19歳の新星は、故郷の期待を胸に歴史的な舞台へ挑む。

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