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ケネディ暗殺から54年。衝撃の文書公開で何が明らかになったのか

2017年11月22日 09時45分 ライター情報:近藤正高
1963年11月22日にジョン・F・ケネディ米大統領が遊説先のテキサス州ダラスで暗殺されてから、きょうで54年が経つ(ただし、事件発生は日本時間では翌23日)。ちょうど先月より、米国立公文書館がケネディ暗殺関連の文書の一部を機密解除し、断続的に公開している。

ケネディ暗殺は、容疑者として逮捕された男が事件直後に殺害されていることもあり、いまなお謎が多い。それだけに今回の文書公開で、真相がどの程度あきらかになるのか、注目されている。
ビル・オライリー&マーティン・デュガード『ケネディ暗殺 50年目の真実 KILLING KENNEDY』(江口泰子訳、講談社)。ケネディと容疑者オズワルドの軌跡を並行してたどり、やがて交錯させるという構成は、沢木耕太郎のノンフィクション『テロルの決算』を思い起こさせる

冗談を真に受けて立てられた? カストロ暗殺計画


今回、機密が解除された報告書のなかには、米中央情報局(CIA)がキューバの国家評議会議長だったフィデル・カストロ(昨年11月25日死去)を暗殺するため、奇想天外な手口を検討していたことを詳細に記したものもあったという。

もっとも、CIAがカストロ暗殺を企てていたことは、以前より公然の事実だった。そもそも1959年、アメリカのすぐ真裏のカリブ海に浮かぶキューバで革命を成功させたカストロは、共産勢力の拡大を止めたいアメリカ政府にとって目の上のたんこぶであった。

昨年刊行された細田晴子『カストロとフランコ──冷戦期外交の舞台裏』(ちくま新書)によれば、ケネディが大統領になる直前、スパイ映画007シリーズの原作者であるイギリスの作家イアン・フレミングに「ジェームズ・ボンドならばカストロをどのように暗殺するか」と訊いたことがあった。フレミングは冗談で3つほどアイデアを出したが、CIAはこれをまともに受け、実行に移したものの、いずれの策も成功しなかったという。

CIAがカストロ暗殺のため企てた策にはたとえば、女性を送り込んで飲み物に薬物を入れようという計画があった。しかしこれは、カストロに惚れていた彼女が薬を流してしまったので大事にいたらなかったらしい。あるいはX線検査のときに規定以上の放射能を浴びせて癌を発生させようとしたり、葉巻に毒を盛ったりする計画も考えられた。また、カストロが演説する際、マイクに高電圧を流そうとしたのがバレてしまったこともあった。

『カストロとフランコ』にはこのほか、カストロの服に細菌あるいは化学物質が付着しているのが発見されたという事実が紹介されている。今回公開された報告書にも、著名な弁護士ドノバンが、皮膚病や呼吸困難を引き起こす細菌をまぶしたダイビングスーツをカストロに贈呈する計画が記されていた(参照)。

ライター情報

近藤正高

ライター。1976年生まれ。エキレビ!では歴史・科学からドラマ・アイドルまで手広く執筆。著書に『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)など。愛知県在住。

URL:Culture Vulture

コメント 5

  • 匿名さん 通報

    真実はつかめない。なぜか。つかませないからだ。

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  • anonymous 通報

    文書は破棄されていた。暗殺に関して陰謀はなかったと書き込んでいた奴がいたけど、大体こういう奴は、国家主義者。火のないところに煙は立たないとするのが常識。しかし、やっぱり肝心のところは消されてるんだな。

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  • 匿名さん 通報

    ↑賛成だが、UFOやビッグフット説と同じように何時までもしがみついてもねぇ~。 真実が語られなくても時間は待ってくれない。

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  • 匿名さん 通報

    暗殺計画立ても仕留めないのも愚か者、本当にやっちやうのも愚か者ですね。当時ソ連と一緒にミサイル開発してたんでしょ。帝国陸軍は派遣部隊の業績なんか完全に隠蔽してる。

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  • 匿名さん 通報

    人の噂も75年だ

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