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自殺した女が私でSTAP細胞どころじゃない「オーファン・ブラック ~暴走遺伝子」

2014年12月12日 18時00分 ライター情報:米光一成

(C) 2013 Orphan Black Productions Ltd.

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海外ドラマを1話だけ観て、続きを観たくなるかどうかシビアに判定していくシリーズ。
第一回目は、いま話題の『オーファン・ブラック ~暴走遺伝子』。

いまやアメリカのテレビドラマは全世界に売れるビッグビジネス。
映画よりも金をかけた作品、ハリウッドスターが主役のドラマがある中で、
ノーマークだったカナダ製作の本作が全米で大ヒット。
なぜ?
おもしろいから!

「なるべく予備知識なしで観るといいよ」というオススメにしたがって、
なんにも知らずに観てみました。

(お試し動画の視聴期間は終了しました)

駅のホーム。
女、この人が主人公らしい。
目の下を黒くぬってて、美人って感じでもない。
「もしもしサラよ。ええ町に戻った。キラに会わせて。そんなのひどい。せめて声だけでも」
と電話で話している。
少し離れたところに、もう一人の女。
カバンを置き、靴を脱いでいる。
他には人はいない。
服を折りたたんで置いている。
おかしい。
近づく。
女が振り返る。
自分とそっくり。
ええええ!?
振り返った女はふらふらと線路へ身を投げる。
止める間もなく突入してくる列車にドン! 即死。

「えー、このひとが主人公って地味っすなー」
と思ってたのが吹き飛ぶツカミ。

さらに、自殺した女が置いたカバンを盗んじゃう。
駅の監視カメラがそれを映している。
えええー、主人公なのに何やらかしてるの!?
で、ようやくタイトル表示どん!

ここまでたったの3分である。
詰め込んだねー。
謎につぐ謎。
すげーーー。

『オーファン・ブラック ~暴走遺伝子』シーズン1は全10話。
Huluの惹句が
“STAP細胞で話題のDNA複製/クローン! タチアナ・マズラニーが演じる何役ものクローンに全米が熱狂。”。
主演のタチアナ・マスラニーが、クローンをみんな演じてる。
検索して調べてみたら、ひとり7役やってるとか。たいへんである。

カバンを置き引きした主人公は、財布から金を盗む。
日本のドラマと違って、海外ドラマは、主人公の善悪にこだわらない。
このドラマの主人公サラも、善人からほど遠い。
でも、だからこそ行動が大胆。
この女、慎重さがないので、どんどん危機的な状況へ自分から突っ込んでいく。
おいおい、やめろやめろ!
って感じで、ものすごいテンポで物語が進む。
黒人警官に「車に乗れ」って無理矢理のせられる。
ゲイの弟ぶんにドラッグ売人やらせようとする。
石鹸水をイッキ呑みする。
ゲローって机にぶちまける。
自分のそっくりさんと喧嘩してたらそいつ脳天撃ち抜かれる。

ライター情報

米光一成

ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学客員教授。代表作「ぷよぷよ」「BAROQUE」「想像と言葉」等。

URL:Twitter:@yonemitsu

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