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「わろてんか」11話「つらいときこそ笑うんや」でも、この笑いはありなのか

2017年10月14日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第2週「父の笑い」第11回 10月13日(金)放送より。 
脚本:吉田智子 演出: 本木一博
イラスト/まつもとりえこ(小西りえこあらため)

11話はこんな話


長男・新一(千葉雄大)の余命がわずかと知らされて、藤岡家一同は意気消沈するが、ふとしたことから笑いが戻ってくる。

そんなアホな


13日の金曜日、なかなかヘヴィーなエピソードだった。
賛否両論、意見が飛び交うことを目的として作られているのだろうか。
なかなか難しいところにトライしているなと感じた。

経営難と新一の重体が重なり、笑顔が消えたはずの藤岡家だったが、てん(葵わかな)は率先して明るく振る舞う。それに影響されて、みんなも明るくなっていく。
まず、ここ。
無理して笑おうとしているてんに合わせて、楽しもうとする風太(濱田岳)が、唐辛子を目にこすってしまい、
熱い熱いと泣く。
おそらく、彼は、みんなの本音である悲しみを体現しているのだと思うのだが・・・。

藤岡家の不運は続く。
最後の希望であった結納の件が、伊能家から断られてしまった。
てんは、それでも「うちはへいちゃらや」と笑っていたが、彼女以外はもう笑えない。
新一の余命が、あと1週間か1ヶ月かわからないが、とにかくあとわずかであると医師から聞いて・・・涙涙のしず(鈴木保奈美)。
「そんなアホな」と、自分の非力さを悔しがる儀兵衛(遠藤憲一)。
よく使う言葉とはいえ、「おとうはんが化け猫に」のときのやりとりで笑わせてくれた「そんなアホな」をここでも使う。
「そんなアホな」は、大なり小なり、信じがたい出来事に出会ったときの、叫びなのだ。
突如身に降り掛かった災難の数々に混乱し絶望した儀兵衛は、その後、とんでもない行動に出る。

遺言か


「新一はああ見えてしぶとい子やしな」とお百度参りするしず。てんも一緒に裸足になる。
確かに、新一は、8年前も調子が悪そうだったが、その後、生き延びてきた。
奇跡を信じたい。だが、新一は「この店を大きくしてお父さんを笑わせたかった」と覚悟を決めてしまったようで・・・てんに、笑いとは何か哲学的なことを語る。
「笑うということは人間だけの特権なんや」
「虫も動物も笑わへん、人間だけが笑える」
「人間はお金や地位や名誉を競い合い、はては戦争もする あほな生き物や。人生ゆうんは思いどおりにならん。つらいことだらけや。そやからこそ笑いが必要になったんやと僕は思う」
「つらいときこそ笑うんや みんなで笑うんや」
まるで、遺言だ。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 6

  • 豆吉 通報

    新一さんが、自分の余命を知って、こっちも命の重みを感じている時なのに、誰が見ても首吊りをしているとしか思えない演出をして、違うと分かっても、みんなでただ、笑ってるだけなんて、とても後味の悪い回でした。

    31
  • 匿子 通報

    ここのレビューは、ドラマが何倍も楽しめて好きです。 書く人の気持ちが理解出来ないって、言う人も見てしまう程、面白いから仕方ない!

    10
  • 匿名さん 通報

    レビューって単に個人の感想でしょ、それぞれの視聴者が楽しんで観たらいい。 レビューを書く人の気持ちが理解できない。

    7
  • コソドロ 通報

    風太の頭を思いっきり叩く、おトキさんは、勝気でいいけど、すり鉢に向かってクシャミする下品な風太にドン引き

    6
  • 匿名さん 通報

    「伝説の教師」の漫才回(第8話)か?

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