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「越路吹雪物語」第2週。八重子の父親が熊に殺されたというのに、ビフテキの歌を歌ってる場合かコーちゃん

2018年1月22日 09時45分 ライター情報:北村ヂン
帯ドラマ劇場・第3弾『越路吹雪物語』(テレビ朝日・月〜金曜12:30〜)第2週。

とにかく勉強が嫌いなコーちゃんこと河野美保子(瀧本美織)は、父親(尾美としのり)からの勧めで「勤め先のすっごく偉い人がやっている歌劇団」の音楽学校を受験することに。

もう少し新潟での生活が描かれるのかなと思いきや、第6話でサクッと宝塚編に突入。

前作『トットちゃん!』では、黒柳徹子がNHKの入社試験を受けたのは第34話(全60話なのに!)。……どうりで後半、ダイジェストみたいにやたらバタバタした展開だったわけだ。

『越路吹雪物語』では、肝心の宝塚歌劇団時代、その後のシャンソン歌手時代をじっくりと見せてもらえそうだ。

ちなみに、コーちゃんの父親は東京電燈株式会社のエンジニアをやっていたので、「勤め先のすっごく偉い人」というのは宝塚歌劇団を作った小林一三のこと(当時、東京電燈株式会社の取締役もやっていた)。

小林一三は今の朝ドラ『わろてんか』で高橋一生が演じている伊能栞のモデルとされている人物でもある。

どちらも関西のエンタメ業界を描くドラマということで、今後も何かリンクするようなことがあるのかも?
イラスト/北村ヂン

八重子の境遇がド不幸すぎて観ていられない!


華やかなスターへの道を歩みはじめたコーちゃんと対照的に描かれていたのが、新潟での親友・八重子(市川由衣)だ。

高等女学校に進んだのにロクに勉強もせず、しまいにゃ「歌って踊って足を上げる!? たのしみだなー!」と、宝塚音楽学校を受けることにしたコーちゃん。

一方、勉強が好きだったのに、家が貧しいため高等女学校には進めず、畑仕事をして家族を支えている八重子。

この段階でもう、だいぶ胸が痛い!

コーちゃんから「やりたいことやるのがいいよ!」なんて空気読めな過ぎな発言をされた八重子が、父親にダメ元で「進学したい」と頼んでみたところ「大きな仕事が入ったから」とまさかのオッケー。……しかし、その直後に父親が熊に襲われて死んでしまうというド不幸っぷりだ。

片や、コーちゃんは父親の「ビフテキ食べて帰るか」という言葉に浮かれて「ビッフテッキビッフテッキ!」というビフテキの歌を歌っているというのに……。

その後も、せっかく宝塚音楽学校に入学したのに、歌の授業以外には身が入らずにいるコーちゃんと、『カイジ』の地下強制労働施設みたいなところ(秋田の炭問屋)でキツい仕事をさせられている八重子の姿がカットバックで映し出され、つらすぎる格差社会をビシビシ見せつけられた。

ライター情報

北村ヂン

群馬県出身。ライター&イラストレーター。珍奇でバカでサブカルチャーなものが主な取材対象。「デイリーポータルZ」や「日刊サイゾー」などで執筆中。

URL:Twitter:@punxjk

「「越路吹雪物語」第2週。八重子の父親が熊に殺されたというのに、ビフテキの歌を歌ってる場合かコーちゃん」のコメント一覧 1

  • 匿名さん 通報

    イラストが、エライ、ポップで色彩がドギツイ。

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