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「ポプテピピック」須藤Pを悩ませた「これはアウト、これはセーフ」の境界線

2018年3月17日 09時45分 ライター情報:丸本大輔
今期の最大の問題作で、放送後は毎週のようにSNSをざわつかせているアニメ「ポプテピピック」
第1話の冒頭は、ポプ子とピピ美とは似ても似つかない美少女キャラの星降そそぐたちが登場する『星色ガールドロップ』としてスタート。オープニング曲と映像も作られた。これも原作を生かしたネタ

原作は、大川ぶくぶの4コマ漫画。シュールで毒っ気多めのギャグとパロディが満載で、ファンからは「クソマンガ」と呼ばれ愛されている。主人公のポプ子ピピ美のビジュアルには可愛らしさと不穏さが同居。煽り度高めなLINEスタンプは、アニメ化前から人気だった。
1月からスタートしたアニメは、「個性派クリエイターの競作によるバラエティ番組的構成」「30分番組だが、BパートはAパートの再放送」「主人公のキャストは毎週入れ替え」「AパートとBパートも主人公キャストは入れ替え」「主人公は一応セーラ服女子なのに男性声優も起用」といったさまざまな仕掛けで、原作の魅力をさらに拡大している。

企画・プロデュースを務めるキングレコードの須藤孝太郎プロデューサーのインタビュー前編では、「クソマンガ」「クソアニメ」にするまでの過程や、制作中にメンタルをやられそうなほど悩んだことなどについて語ってもらった。
須藤孝太郎/北海道出身。キングレコード所属のプロデューサー。上坂すみれの音楽プロデューサーも務め、実写番組「上坂すみれのヤバい」も担当した。第2話の実写パートではキャストに怒られる役で出演

スタッフの間でも「早くオンエアしたいね」と話していた


──「ポプテピピック」は、放送開始直後から毎週のように話題を集めていますが、どの程度までが放送前から狙っていたり、予想していたりした反応でしたか?

須藤 アフレコの時、第1話や第2話くらいの段階から、スタッフのほとんどが大笑いしながら作っていたんですよ。キャストさんも笑っていましたね。身内ではあるけれど、この空間だけで、これだけ笑っているし、この作品は受けるんじゃないかという手応えはあって。スタッフの間でも「早くオンエアしたいね」みたいな話をしていたし、その頃から、バラエティ番組のような内容や、声優が変わる構成などの作品の仕掛けにも反響がありそうだなという感覚はありました。実際、第1話、第2話でワッと盛り上がっていただけたので、予想していた範囲内だったことは多いと思います。ただ、最初の頃のAC部さんに対する反応は、想像していたものとは違ったかもしれません。
個性的過ぎる映像で知られる映像制作チーム「AC部」は、レギュラーコーナーである「ボブネミミッミ」を担当。このコーナーに限り、ポプ子とピピ美の声をAC部の安達亨と板倉俊介が担当している。

僕を含めてスタッフのみんなはAC部さんが大好きなので、第1話の放送前から「これは絶対ウケる! 間違いない!」と思っていたんですよ。でも、第1話の反響を見ると「AC部すげー」みたいな声はあまり見つからなくて。どちらかと言えば、「これは何だ?」という拒否反応的なものがあったんです。ただ、今ではもう皆さん身体が慣れてしまったというか……。

ライター情報

丸本大輔

1974年生まれ。フリーライター。瀬戸内海で生まれ育ち、現在は東京の西側在住。インタビューを中心に活動。得意ジャンルは、アニメ、マンガ、サッカーなど。

URL:Twitter:@maru_working

「「ポプテピピック」須藤Pを悩ませた「これはアウト、これはセーフ」の境界線」のコメント一覧 1

  • 匿名さん 通報

    「また上坂さんに怒られて面倒くさいことになる」に笑った。

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