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「アウトサイダー」はまるでヤクザ版ラストサムライ、Netflixがまたやってくれた

2018年3月20日 09時45分 ライター情報:しげる
あのネットフリックスがヤクザ映画を作ったよ! そう言われては拝見しないわけにはいかないでしょう……。『アウトサイダー』は、ヤクザ・ミーツ・ラストサムライな、少し不思議アンド暴力な味わいでありました。

不良米兵ジャレット・レト、大阪でヤクザになる


日本とアメリカという異なる文化が混ざり合った、戦後の混乱期。民主主義の導入や農地改革などなど教科書に載るような事柄の他、アンダーグラウンドな方面での異文化交流も進んだ。不良米兵によるヤミ物資やヤミドルの取引にはブレーキのかけようがなく、詐欺師や外国人娼婦、自称ロビイストやCIAのパイロット、麻薬密売人に各国のスパイといった怪しげな人たちが、日本の至る所で元気に活動していたのである。中にはナイトクラブやハンバーガーショップなどを開店してそのまま日本に居ついてしまう人もいた。戦後日本の闇社会は"ガイジン"にとってもビッグチャンスを掴める場所だったのだ。

『アウトサイダー』はそんな時代を背景にした作品だ。時代設定は1954年。終戦から10年も経ってない時期である。刑務所に収監されていた元アメリカ兵ニック・ローウェルは、同じ監房にいたヤクザの清と知り合う。自ら腹を切ってムショから病院に移り、そのまま脱走するという清の計画を助けたことから、ニックは清の所属する大阪のヤクザ白松組の世話になることに。

米軍からの銃密売取引で下手を打ったものの指を詰めて詫びたことで認められ、白松組の盃を受けて晴れてヤクザとなったニック。しかし、白松組は神戸の勢津会と一触即発の状態にあった。清の幼馴染で白松組幹部であるオロチが手打ちに動くが、組長の白松秋弘はそれを拒否。白松組と勢津会の全面抗争に、ニックも巻き込まれていく。

前編日本ロケで主演以外はほぼ日本人キャストという、「アメリカ人が撮ったVシネ」みたいなムードの『アウトサイダー』。1954年の大阪を再現するためのロケと美術に相当手間がかかっているあたり、さすがネットフリックスという感じである。ロケのシチュエーションも「古い洋装店」とか「中規模のキャバレー」とかちょっと探してくるのに難易度が高そうな場所ばっかりで、「こんな所がまだあったのか!」と見入ってしまった。

そんな手間がかかったロケーションで展開されるのが、コテコテのヤクザ映画的ストーリーである。主人公ニックはムショで得た清との信頼と、その後の恩義のために体を張る。

ライター情報

しげる

ライター。岐阜県出身。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

URL:Twitter:@gerusea

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