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「ゴールデンカムイ」さあ、料理描写をどうしたか。チタタプでリス鍋を作ろう2話

2018年4月23日 09時45分 ライター情報:たまごまご
「ゴールデンカムイ」1話が杉元とアシリパ(リは小文字)の出会いを描く導入回だとしたら、2話は「ゴールデンカムイ」とはどんな作品かを「ちらっと」見せる回だった。まだちらっとだけど。
とんでもない能力を持った新キャラ、時折はいるコミカルな動き、そして料理。
「ゴールデンカムイ」2巻。まだ普通の美少女だった頃のアシリパさん。OPの疾走感もいいですね

チタタプとヒンナ


金塊を探すために、杉元とアシリパが入れ墨の囚人を探し始めた今回。
シリアスなシーンが続く中、狩猟小屋に入って、唐突にアシリパが捕まえたリスを調理。グルメ漫画モードに突入。

「ゴールデンカムイ」において、料理の描写はとても重要だ。
ストーリーに大きく影響するというよりは、「作品の構成要素の柱の一つ」だからだ。
この作品を「グルメ漫画」だと思って読んでいる人は、結構多いと思う。

リスは皮を剥ぎ内臓を取り出して洗浄。あとは身体をそのままタシロ(ナタのアイヌ語名)で叩いてチタタプにする。
チタタプとは肉や魚のたたきのこと。直訳すると「我々で・(たくさん)刻む・もの」。
ペーストになるまでみんなで順番に叩くのが通例。まるまんま叩くので、血もそのまま。
特に固い肉や小さい動物は、これをすると食べやすい上に、傷みにくい。狩猟で暮らす人々の知恵。このあたりは原作がしっかり取材して描いている。

脳みその生食描写は、グロテスクなものの、きっちりと隠さず描いてくれた。
ここはアイヌの「自然」への感謝がこもっているからこそ、ちゃんと表現するべきところだ。
杉元が微妙な顔で食べているのは、無茶苦茶美味しいというほどでもなく、味に関しては人それぞれ、という実際の感想に基づいたものなんだろう。アイヌに敬意は払うけど、特段持ち上げるわけではないのがこの作品。

アシリパに言われた通り、杉元は「チタタプ」と言いながら肉をナイフとナタで叩く。
Twitterのタイムラインでは、ここで「きたー!」と大盛り上がり。
「チタタプ」は、みんなで食卓を囲む時の作業、仲間になった証のような行動だからだ。杉元がアシリパに少し歩み寄ったシーンだ。

もうひとつの名セリフ「ヒンナヒンナ」。食事に対しての感謝の言葉、「いただきます」と「おいしい」の混じったものだ。
こちらも口に出すことで、アシリパたちアイヌに習い、和人が心を開いたことを示す単語になっている。
2話前半でアシリパが和人に「売り払う」など差別発言を受けているだけに、杉元の「ヒンナヒンナ」のシーンは、心のつながりが見えて温かい。

一気に登場した主要キャラクター


2話目は重要なキャラが一気に揃う回だ。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

「「ゴールデンカムイ」さあ、料理描写をどうしたか。チタタプでリス鍋を作ろう2話」のコメント一覧 1

  • 匿名さん 通報

    >ヒンナヒンナ 可愛らしい、いい響きですよね。

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