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「半分、青い。」64話、秋風(豊川悦司)の70年代回想最高

2018年6月15日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第11週「デビューしたい!」第63回6月14日(木)放送より。 
脚本:北川悦吏子 演出:橋爪紳一朗

64話はこんな話


1992年、ユーコ(清野菜名)がデビューした。担当編集者もついた。ファンレターも来た。
鈴愛(永野芽郁)は喜ぶが、ボクテ(志尊淳)はちょっと違っていて・・・。

秋風劇場


かつて担当編集に恵まれなかった秋風は、「才能の芽も水をやり良質な光を当てなければつぶれる」と考え、ユーコをそのまま編集者に預けることを拒み、自分で面倒見るという。

小劇場のような描き割り(それも漫画調)の貧乏アパート背景で、秋風のデビュー時の回想が綴られた。
たらいに水を入れて足を冷やしながら描いている(エアコンがないから)という70年代リアリティー。

◯スポ根で時代物でナンセンスギャグ すべてを取り入れるようと言う編集者。
「そんなん話めちゃめちゃになるやん」(秋風)
◯ほんとうは文学やりたかったという編集者。男が少女漫画なんてと全否定。酔って本音を言ってしまう編集者。
◯僕ね、どうしても〜〜したい。最初のカットはこんなアングルで、と自分のイメージを押し付ける編集者。
「自分で描けば」(秋風)
◯この前別れた愛人の名前をキャラにつけようとする編集者。
◯ひとことで言ってテーマはなんですかね? などと聞く編集者。
◯定時で仕事を切り上げる編集者。

このへんは、編集者と仕事をしている多くの職業の人が「あるある」と頷いたに違いない。出版業に限らず、テレビ業界(プロデューサーと作家)にもありそう。
それにしても、秋風の雰囲気はどこからどう見ても少女漫画家ぽくなく、少年(青年)漫画家ぽい。このヒッピーみたいな感じでどうやったらくらもちふさこのおしゃれ漫画になるか想像がつかない。着ている服はおしゃれではあるが。風貌的にどうしても柴田昌弘みたいな強いタッチの漫画が浮かんできてしまう。または、豊川がオッチョをすてきに演じた(森山未來とのコンビネーションとかすごく良かった)映画「20世紀少年」の原作者・浦沢直樹。
「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」通常版 [DVD] VAP

もっとも意外なことがあっていいのが創作物だから、それはそれでいい。しつこいが指がきれいなところだけは少女漫画作家としてのイメージを十分過ぎるほど守っている。あの指が、あのくらもちふさこタッチを生み出しているとは想像に難くない。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「半分、青い。」64話、秋風(豊川悦司)の70年代回想最高」のコメント一覧 4

  • 匿名さん 通報

    回想場面が、独特でしたね❗こんなのも、たまには面白いですね❗

    13
  • 匿名さん 通報

    この後のあさイチに菜生役の奈緒さんが出演していましたが、可愛いかったです。

    4
  • 匿名さん 通報

    オープニングの律の場所がずっと空白で寂しい

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  • 匿名さん 通報

    全編悪ふざけ

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