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「あなたには帰る家がある」最終話「近すぎるとさ、また見えなくなるから、いまはこの距離が良い」

2018年6月23日 09時45分 ライター情報:むらたえりか
茄子田「綾子、帰ってこい。一緒に家に帰ろう」

6月22日(金)放送の金曜ドラマあなたには帰る家がある(TBS系列)。毎回、笑いと恐怖のものすごい高低差で見る者を振り回したいがままにしてきた今作も、ついに最終話だ。
やはり気になるのはタイトルのとおり、それぞれの「帰る家」の有無。ひとつずつ、振り返っていきたい。
イラスト/Morimori no moRi


前回、第10話で「太郎さんと、慎吾くんと、麗奈と私と、私たち4人で幸せになります」と宣言した真弓(中谷美紀)。それは本心ではなく、綾子(木村多江)に揺さぶりをかけて茄子田家に戻ってもらうためだった。
しかし、真弓の意に反して、意地になった綾子は秀明(玉木宏)のアパートに住みつく。茄子田(ユースケ・サンタマリア)は、真弓に対してまんざらでもなさそうな態度を見せ始める。

ここからは、見栄と意地の張り合いだ。
真弓は、綾子が勤めている食堂に行って、秀明の好物であるメンチカツの定食を注文。茄子田と一緒に海水浴場へ行くことを自慢する。綾子は、真弓が知らない秀明の人事異動の話をし、普段自分がいかに大切にされているかをアピールした。

でも、真弓は茄子田を好きではないし、綾子の話はほとんど嘘だ。虚無のぶつけ合い。
後半、秀明が口だけ男で中身が“無”であることを指摘されるシーンがあったが、真弓と綾子の会話の虚無っぷりもなかなかのものだった。
ただ結局、綾子は秀明を連れ、茄子田と真弓、慎吾、麗奈の姿を見に海水浴場へ来てしまう。楽しそうな4人を見て、不満げなような悔しそうな表情を見せていた。

後日、お弁当を届けに来た綾子は秀明に指摘される。

秀明「綾子さん、もう“ごっこ”は止めませんか。もうわかっているでしょう、一緒にいてもさみしさは埋まらないって」
綾子「それでもいいわよ。結局同じだもの、相手が誰だって。お料理をして、アイロンかけて、お花を育てて、良いところだけ見て自分を騙して、目をつむって暮らしていけばいいんだから」

相手が誰だって同じだと、いま一緒に生活してくれている人に言う人がありますか。
真弓といい綾子といい、自分にとってそこまで大切ではない相手にはズケズケと本音を言う。では、本音を言えなかった大切な相手は誰か。それは、それぞれの夫たちだ。

その後、4人はエレベーターに閉じ込められ、限界状況に追い込まれてやっと本音で話し合えるようになる。そこまでしないと、大人は本音が言えないものなのか。
これまで秀明ばかりが逃げていると思って見てきた。

ライター情報

むらたえりか

ライター/PR企画者。宮城県出身・女子校育ち。「アオシマ書店」で写真集レビューなどを執筆。ハロプロ、ヒーロー、ベガルタ仙台が好き。

URL:わたしとたのしいくらし

「「あなたには帰る家がある」最終話「近すぎるとさ、また見えなくなるから、いまはこの距離が良い」」のコメント一覧 3

  • 匿名さん 通報

    不倫しても、不倫されてもちゃんと元サヤにおさまるのなら、もっとみんな不倫すればいい。

    1
  • 匿名さん 通報

    親子四人で幸せになると言った時点で、茄子田的には真弓は伴侶落第 両親同居が前提だから

    0
  • 匿名さん 通報

    入試で苦労して良い女子中に入れた娘が、入学3ヶ月で高2生と付き合ったりしてたら、まともな親は許さないね

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