社債とは企業が資金を調達するために発行する債券で、銀行預金よりも高い金利が期待できることがあります。そのため、少しでも利回りを上げたいと考える人にとって、魅力的な選択肢となっています。
一方で、金利の高さには必ず理由があり、その背景にあるリスクを理解することが重要です。

■金利が高いということは?
まず確認したいのは、発行している企業の信用力です。安定した収益を持つ企業であれば、利息や元本が支払われる可能性は高くなります。一方で、業績が不安定な企業ほど資金調達のために高い金利を提示する傾向があります。つまり、高金利であるほどリスクも高い可能性があるということです。

利回りを見る際には、「なぜこの金利が付いているのか」を考えることが大切です。単純に数字だけを比較するのではなく、その企業の事業内容や財務状況、過去の業績なども確認するようにしましょう。格付け調査会社による信用格付けが付いている場合は、それも参考になります。

■安心できる企業が狙い目
社債は証券会社を通じて購入するのが一般的で、新規発行時に募集されるケースが多くなります。知名度の高い企業や業績が安定した企業など人気のある発行会社の社債はすぐに売り切れることもあるため、定期的に情報をチェックすることが大切です。

初心者の場合は、高い利回りの社債を狙うのではなく、「安心できる企業でやや高めの金利」という視点で選ぶことが現実的です。ここでいう「やや高めの金利」とは「国債よりやや高め」という意味です。
リスクとリターンのバランスを意識しながら、無理のない範囲で取り入れることが、長く続けるためのポイントになります。

文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
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