大相撲 ▽夏場所初日(10日、両国国技館)

 大関に復帰した霧島(音羽山)が白星発進した。幕内・隆の勝(湊川)との立ち合いで頭からぶつかり、起こした。

さらに突っ込んできた相手を左に開いてはたき込んだ。過去6勝14敗の相手に「思い切り当たろうという気持ちで土俵に上がった」と振り返った。八角理事長(元横綱・北勝海)は「立ち合いがいい。あのまま持っていければもっと良かったけど、踏み込んでいるから効いた」と評価した。

 大関としては24年夏場所2日目以来、727日ぶりの勝利。「あまり気にしないで一番だけに集中していた」と明かす。春場所後に大関から平幕以下に転落してからは史上3例目となる復帰となるが、過去の魁傑と照ノ富士はいずれも白星で、霧島も続いた。霧島自身は新大関だった23年名古屋場所は右肋骨(ろっこつ)骨挫傷で初日から休場した雪辱を果たしたが「最初の大関時代との違うという気持ちは全くない。気を引き締めないといけない」と苦労をしたからこそ、浮かれた様子はなかった。

 八角理事長は「(横綱に)上がるにはもっと馬力がないと。そうすれば安定感も出てくる。この立ち合いを続けること」と期待の裏返しから厳しく要求した。

横綱・豊昇龍(立浪)、大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が敗れ、看板力士で勝ったのは霧島のみ。それでも「全く気にしない。まずは自分の一番をやるだけ」と足元を見つめた。2日目は幕内・義ノ富士(伊勢ケ浜)と対戦する。(山田 豊)

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