声優有志の会による、「NOMORE無断生成AI」啓発動画の本編第1弾が公開された。10月15日に公開された予告編が、24時間と待たずに約250万回再生されるなど反響を呼んでいたもので、このたびの本編第1弾には山寺宏一坂本千夏かないみか関俊彦、くじら、中尾隆聖らが出演した。


同会が定義する「無断生成AI」とは、実演家、著作権者の許諾なく、無断で追加学習、生成、公開されたAI生成物のことを指す。2024年10月現在の法律では「情報解析のための学習」「非享受目的の学習」は著作権法の範囲外とされているが、追加学習は議論が分かれる。

誰の声か、誰の表現かということがわかるAI生成物は、著作権だけでなく人格権にも抵触する可能性があり、悲しみ傷つく人がいる。同会は、このことを多くの人に知ってもらいたいとしている。

出演声優には池水通洋、上田燿司、甲斐田裕子梶裕貴、片岡富枝、かないみか、くじら、阪口周平、坂本千夏、咲野俊介、佐々木優子、島田敏、嶋村侑、新垣樽助、関俊彦、竹内良太、東地宏樹、中尾隆聖、中田譲治浪川大輔朴璐美、深見梨加、福山潤、宝亀克寿、宮本充、山寺宏一らが名を連ねる。

このたび公開された動画「『NOMORE無断生成AI』vol.1」は、山寺宏一、坂本千夏、かないみか、関俊彦、くじら、中尾隆聖らが出演するもの。それぞれに「無断生成AI被害動画を視聴してどのように感じましたか」、「生成AIは、業界にどのような変化をもたらすと思いますか」、「生成AIはどのような使われ方が望ましいと思いますか」、「無断生成AIによって収益を得ている人がいることをどう思いますか」といういずれかの質問に答える形か、「無断生成AI」に関して感じていることを語った。

今回の活動は声優の有志が集まってのものだが、筆頭賛同団体として日本俳優連合および日本音声製作者連盟が名を連ねており、今後この賛同団体は増えていく見通しという。また同会は公式サイト内、および公式X(旧Twitter)にてSNSアイコンで意思表示に使える「NOMORE無断生成AI」のロゴをデザインした枠の配布も行っており、「この活動に賛同していただける方はぜひSNSアイコンにご使用ください」と呼びかけている。
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