ヒョンデ/KONA(399万3000円~)

 時々韓国ドラマを観るというタレントの新 唯(あらた・ゆい)さん。そのたびに「あのクルマ、なんだろう? 見たことないんだけど」と興味を抱かれているのだとか。

次第に「何かの機会で、乗ってみたいです」と思うようになったのだとか。


 今回は映画やドラマに出ているかはわかりませんが、韓国の電気自動車「ヒョンデ/KONA」をご紹介します。


日本の道にピッタリなサイズのSUV「KONA」

ヒョンデのコンパクトEV「KONA」はサイズも走りも日本の道路事情をよくわかっている
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KONAのフロントビュー
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KONAのサイドビュー

 KONAは全長4335×全幅1825×全高1590mmと、B~Cセグメント級のSUV。最小回転半径が5.4mと扱いやすいのも魅力で、日本の道路事情にピッタリの大きさといえそうです。


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KONAのリアテールランプ

 エクステリアはなかなかインパクトがあります。ヒョンデのデザインを統括するルク・ドンカーヴォルケ氏はランボルギーニ時代に「ムルシエラゴ」「ガヤルド」を手がけた経歴の持ち主で、無機質と有機質の融合は、どこかロボコップを彷彿させるものがあります。


 「色によっては、いいかもしれませんね」と唯さん。ちなみに韓国ドラマで、このクルマを観たことありますか? と尋ねると「見たことないかも」だそう。韓国でKONAがデビューしたのは2023年ですからね。


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KONAのフロントボンネットを開けた様子
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充電ケーブルなどを入れるに好適なケースが姿を現す

 駆動方式はFFのみで、バッテリー容量と最高出力の違い、インテリアや機能面の違いによる4グレードを展開します。ベーシックモデルであるCasualは、交流モーターの最高出力99kW(135PS)、最大トルク255Nmで、搭載するバッテリー容量は48.6kWh。1回の充電で最大456km(WLTCモード)走行可能です。Voyageは航続距離が625kmが最大の魅力。

最上位のLoungeとLounge Two-Toneは最高出力150kW(204PS)、最大トルク255Nmの交流モーターと64.8kWhのバッテリーの組合せ。航続距離も伸びて541km(WLTCモード)と謳います。


 そのモーターを拝見したかったのですが、残念ながらお姿を見ることはかなわず。ちなみにフロントにも収納があります。


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KONAのプライスリスト

 驚くのは価格で、Casualが399万3000円、Loungeでも489万5000円。これに国からの補助金や減税が約50万円、さらに地方自治体によってはさらに補助金が交付されます。東京都の場合だと45万円の補助が受けられるため、Casualの価格は実質304万円。この金額を聞いた時「え? この大きさで300万円ですか?」と、かなり驚きました。なお、補助金の額は毎年見直しが入り、上記の金額は令和6年度のものです。


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充電ポートに専用アダプターを取り付けた様子
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専用のAC100V出力アダプター

 充電ポートはフロントにあり、プッシュするとロック機構が解除されて横にスライドします。スライドドアのように開閉するリッドは日本専用なのだそうで、その機構に感心する唯さん。さらに驚かされたのは、付属のアダプターをつなげれば、屋外でAC100V使えるようになります。

「これはキャンプとかで便利そう!」をニッコリ。


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 荷室は466Lと大容量! リアシートを倒せば1300Lとクラストップを誇ります。さらに高さも十分ありますし、幅もたっぷり。「使い勝手がよさそうですね」と唯さん。床面は二重底で、下側にはボディーカバーを納めるに十分なスペースが用意されていました。


シンプルだけど近未来的な車内

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 次は後席をチェック。「見た目より広いですね」と唯さん。確かに足元も広く、外観から想像するよりも天井は高め。パッケージングの勝利を感じます。取材車は最上位グレードということもあり、シートヒーターに2系統のUSB Type-C充電ポート、さらにAC100V出力も用意されているので機能的に大満足です。乗降性も上々ですが、サイドステップが外に出ているため、雨の日だと裾が濡れてしまうかも。


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 運転席に座った唯さん。「良い意味でシンプルですね」との評。

そして「シフトってどこで切り替えるんですか?」と、センターコンソールを見て探します。ロータリー式のシフトセレクターと知るや「え? コレですか?」と驚きの表情をみせます。


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 メーターパネルは、イマドキのクルマらしくフルLCD。ですが「メーターパネルが近未来的ですね」と思わせるところが、ヒョンデ・デザインチームのすごいところ。そしてウインカーを動かすと、その方向の後方が映し出されます。「これは便利ですね。他のメーカーもやってほしいですね」と機能的なウインカーに驚かれていました。


 ASCII.jp的にはUSB Type-Cとワイヤレス充電対応にニッコリ。Apple CarPlayAndroid AUTOに対応していますし、機能面で不足はありません。


やや柔らかい足周りで乗り心地も良し

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 実に穏やかな1台で、乗り心地は少し前のトヨタに似た雰囲気。逆にいえば日本の道やドライバーの好みに合わせたチューニングがなされているといえそうです。よって「これが400万円以下というのは驚異的ですね」と唯さんは目を大きく見開きます。


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 電気自動車で課題になるのが回生ブレーキ。

アクセルを抜いた時に少しでもエネルギー回収をしたいがために、急減速するクルマは多いです。ですが、KONAはパドルで回生量の調整が可能ですから、自分好みのセッティングができます。さらにワンペダル動作にも対応しています。唯さんはワンペダルには不慣れですが「慣れれば街乗りで有効でしょうね」とコメント。


 書き手としては、不満がないのが不満と言いたくなるほどの真面目なクルマ。「確かによくできているし、パワーも十分」なのですけれど、クルマにはどこか個性が欲しいかなと。人間って、つくづく欲深い生き物です。


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 仕事キッチリで細かいところにも気配りが行き届いているし、信じられないプライスですから、普段使いにはピッタリ。「日常的な使い方に便利な1台だと思います」と、唯さんだけでなく、同行した誰もが思ったのでした。


■関連サイト


モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

ヒョンデのコンパクトEV「KONA」はサイズも走りも日本の道路事情をよくわかっている

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添えた。


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