インターホールディングスは8月20日、新型コロナウイルス感染症が生活者の「公衆衛生に関する意識」にどの程度の影響を及ぼしたか、20~69歳の男女を対象に実施した「公衆衛生に関する意識調査」の結果を発表した。調査は、8月4~5日の期間に行われ、830人から有効回答を得ている。


 調査対象者の外出頻度をみると、新型コロナウイルス感染症の前後で「毎日」の外出頻度が33.5%から20.2%に減少した。月平均日数では、新型コロナウイルス感染症の前後で4日ほど少なくなっている。
 性・年代別では、30代女性で「毎日」の減少幅が最も大きく、全体としても第2波の報道を受けて外出を減らしていることが分かる。
 除菌・ウイルス対策への意識の変化については、「マスク着用」「手洗い・うがい」「ソーシャルディスタンス」といった、メディアを賑わせた内容が最も高く、「こまめに除菌スプレーや除菌シートで手を清潔にする」が新型コロナウイルス感染症以降に大幅に伸長した。
 新型コロナウイルス感染症に関する情報源としては、「テレビ」(84%)が最も多い。20代で性別に関わらず「SNS」のスコアが高く、60代で「新聞」が50%超だった。
職業別では、「エッセンシャルワーカー」や「医療関連業」で「勤務先」のスコアが高い。
 外出時に行っている除菌・ウイルス対策を尋ねた質問では、「(店頭や勤務先にある)除菌スプレーや除菌シートでの手の除菌」(57%)が最多で、同居家族別では小学生以下の子どもや高齢者のスコアが高かった。
 除菌スプレーや除菌シートの使用シーンとして、最も多かったのは「除菌スプレーが置いてあるのをみつけたとき」で、性・年代別では20代男性のスコアが低い。
 除菌スプレーに何かしらの不満を抱いている人は56%で、30代以上の女性でその傾向が顕著となっている。不満の具体的な内容は、「不特定多数が接触」「設置されていない」「効果不明」などが2割台で上位を占めている。また、小学生以下の子どもと同居している人でも、除菌スプレーに対する不満が高い傾向にあった。

 在宅時の除菌手段としては「除菌スプレー」(59%)が最も多い。使用している除菌スプレーの種類は、「アルコール系」(46%)が最多で、60代の女性と小学生以下の子どもと同居している人で半数超がアルコール系の除菌スプレーを使用している。
 自宅で使用する除菌スプレー全般に対する不満は、「効果が不明」「値段」「製品選択不明」「手肌荒れ」が、それぞれ2割台で上位を占めた。「除菌スプレー(混合酸化剤)」については、「除菌効果が分からない」は低いものの、「値段が高い」が40%に達している。また、「除菌スプレーは使用しているものの、中身はわからない」という人では、「どの製品を選んでいいかわからない」(33%)という不満が最多だった。
 外出時に使用する、店頭などに設置されている除菌スプレーに対する要望は、「除菌効果が長く続く」「手肌荒れがしない」が上位で、「さまざまなウイルスに効く」「子どもやお年寄りにも安心して使えること」「除菌効果の証明」が30%台でそれに続く。

 自宅で使用する除菌スプレーに対する要望では、「除菌効果が長く続く」「手肌荒れがしない」「除菌効果の証明」が、いずれも40%台で上位を占めた。
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