【父娘のコラボブログ:K-POPとその周辺のお話・6】2023年10~12月に行われたサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」を経て結成されたME:I(ミーアイ)が、4月17日にデビューシングル「MIRAI」をリリースして注目が高まっていますが、なんと、そのデビューを待たずに大きなホールでのコンサートを9回も開催してしまいました。観客動員数は全部で6.5万人だそうで、デビュー前にここまで大きく盛り上がりを見せるアイドルグループは聞いたことがありません。


●幸運にも最終日の公演に当選
 もともとファンコンサートは3月に東京で2回、大阪で4回という、大阪の回数が多いという珍しい日程でした。そして、筆者はあらかじめファンクラブに入っていたにも関わらず、2回の抽選に外れてしまい、落ち込んでいたところ、4月に東京の国立代々木競技場第一体育館での追加公演が発表され、幸運にも最終日の公演が当選しましたので、そのお話をします。
 コンサートは開場が17時、開演が18時でした。筆者は物販並びの時間を想定して13時30分頃には現地到着しましたが、まだ物販が始まっておらず行列だけが整然とできていました。まず現地で筆者が行ったのは、「W会員抽選会」というものです。これはファンクラブ会員に加えてプライベートメールに課金している「W会員」を対象にしたもので、当選するとミーグリ(Meet&Greet:メンバーによるお見送り会)に参加できる、ワクワクするものでした。

 筆者はもちろんW会員ですので、ブース前にある2次元コードをスキャンして、アプリに表示されたものをスタッフに提示したら、トレカをさらっと手渡していただきました。そのため、「あのワクワクのミーグリ抽選はどうなったのか?」と戸惑ったのですが、どうやらそれは外れたようでした(ハズレですといって欲しかった感)。
 サラッとミーグリ抽選を外して、モヤモヤしながら物販の列の最後尾に並びましたが、予想よりも短い列で、2時間半並んで購入するところまで辿り着きました。人間心理として、行列が長ければ長いほどたくさん購入してしまいましたが、そこで気がついたのは、オフィシャルのペンライトが販売しなかったことです。コンサート中にライトがないのは寂しいなと思いつつ、筆者は一通りのグッズを購入することができました。
 そして、今回のコンサートチケットは、スマホのオフィシャルアプリに組み込まれているという、今どきのスタイルではありましたが、肝心の座席がどこなのかが開場の2時間前にならないと分からないという、不思議なシステムでした。
これは、例えばスマホのキャリアがもし通信障害になった場合どうするのでしょう。
 IT企業で働いている筆者としては、こういうことが心配でなりません。せめて、前日には座席位置が分かるようにしてほしかったです。ただ、今回筆者はアリーナ席だったので不満は一切ありません。
●いざ、開場
 開場した際には、オフィシャルアプリのチケットをスタッフがスタンプのような道具を使って「使用済み」にするという仕組みで入場しました。あれはどうやって使用済にしているのか、いまだに分かりません。
入場の際には、小さなグッズをもらいました。
 これはなんとペンライトではなく、形状でいえばカスタネットのような光るライトでした。全く飾り気もなく、見た目はかなり貧相なライトでしたが、開演して分かったのは、なんと無線で光り方がコントロールされていたのです。最近のテクノロジーはすごいですね。こんなテクノロジーが詰まったグッズを、無料で配布するという心意気に感激しました。
 開演まで、スクリーン上ではメンバーの顔が映ったり、デビュー曲の掛け声動画が流れると観客がみんなで事前練習ができたりという、開演前であっても飽きさせない演出が楽しかったです。
また筆者は日本人のみのグループのライブを見たのが久しぶりだったのですが、いつも観るK-POPのコンサートよりもファンの熱量が半端なく高くて驚きました。「これはME:Iのファンが熱狂的なのか?」「日本のアイドルだと熱狂的なのか?」は分かりませんが、いつも筆者が行くK-POPよりもずっと観客の盛り上がり方が凄かったです。
●そして開演
 肝心のコンサートですが、今回はMCが進行していました。K-POPのいわゆるファンミーティングではMCがゲームやトークを仕切ってくれますが、今回のコンサートは1万人の規模の大箱ですし、パフォーマンスがメインでゲーム大会やファンとの交流もありませんでしたので、MC演出は不思議に感じました。せっかくメンバーが11人もいるので、(KEIKOやTSUZUMIのような)喋りの得意なメンバーをMCにしても良かったのかな、と思いました。
 コンサートではデビュー曲に加えて、サバイバルオーディションで披露された楽曲をパフォーマンスしてくれたのは、昨年番組を見て興奮したのを思い出してしまいました。
デビューシングルのタイトル曲である「Click」のパフォーマンスでは写真撮影もOKにしてくれたのがうれしかったです。
●韓国と日本のエンターテインメントを牽引すると確信
 “大”千秋楽だからかもしれないですが、コンサートの最後にメンバーがそれぞれ9回のファンコンサートを振り返って感想を話すのは感慨深かったです。メンバーのうち数人は感涙しながら、ここまで準備が大変だったけど11人のメンバーのお陰で走り抜けることができたというコメントが多かったように思います。筆者推しメンのCOCOROは「辛いことがあっても私たちのコンサートに行くために頑張ろうと思う、そういう小さな力になれたらうれしいなと思います」と涙ながらに話していたことが印象に残っています。
 このように、ME:Iデビュー前のファンコンサートは、運営においての不思議なことがありつつも、やはりグループ最初のコンサートに参加できたことが良い思い出になったと感じました。そして、筆者が用意したスローガンを読んでくれたCOCOROに感謝します。
今後は韓国と日本のエンターテインメントを牽引する存在になると確信できるグループに出会えたことがうれしかったです。(はとりーぬ&らいか)

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