クレアは5月13日に、同社の運営するスマートフォン修理店「スマートドクタープロ 大阪心斎橋本店」(大阪府大阪市)において、修理品質管理に活用している広帯域無線通信テスタ「Rohde & Schwarz CMW500」による、検証プロセスの内容を公開した。

●電波測定器CMW500による品質検証プロセスを公開
 「スマートドクタープロ」は、電気用品安全法(PSE)に準拠した、スマートフォン修理業務に取り組んでいる独立系修理ブランド。
総務省登録修理業者であり、ISO9001:2015(適用範囲:スマートフォン部品の輸入および修理)認証取得事業者として、品質マネジメントシステムを継続的に運用している。
 スマートドクタープロ 大阪心斎橋本店において、修理品質管理に活用している「Rohde & Schwarz CMW500」は、世界の通信機器メーカーや認証機関で標準的に使用されている広帯域無線通信テスタ。修理1件ごとの個別検査ではなく、修理プロセス全体の品質を定期的に検証する「プロセス品質管理」の一環として「Rohde & Schwarz CMW500」を運用している。
 具体的には、部品ロットの切り替え、修理手法の見直し、組立工程の変更といったタイミングで代表サンプルを測定して、修理プロセスが端末の電波特性に与える影響を統計的に把握する目的で実施している。この取り組みによって、修理後端末がメーカー出荷時と同等の通信品質を維持しているかを、設計仕様の確認に留まることなく、実機の挙動として確認できる。
 同社公式見解として、スマートドクタープロ 品質管理部門は「制度の成立過程に関わらず、現実の端末はソフトウェア更新や個体差により電波特性が変動することが確認されています。当社の測定環境においても、同一機種であっても条件により差分が確認されています。そのため設計ベースの適合だけでは、状態としての適合は担保されているとは言えません」と公表した。この見解は、年間約6万件の修理実績と、CMW500による継続的な測定データに基づくものであり、修理業界における通信品質管理の在り方について一石を投じるものである。
 修理業界の一部では、修理が成功した場合のみ料金を請求するサービス形態もみられるが、クレアはISO9001:2015認証の品質マネジメントシステムに基づいて、修理に着手する前段階で正確な診断を実施して、その診断結果をもとに適切な見積もりを提示する「診断料制度」を採用している。
 「診断料制度」は、現代のスマートフォン(とりわけNANDメモリーとCPUのペアリング、ロジックボードの一体化、防水構造の高度化など)における技術的な複雑性を踏まえて、来店客に対して端末の状態と修理見通しを正確に伝えることを最優先して採用した。来店客は、診断結果次第で「修理を行わない」という判断も選べる。

 今後も、独立系修理事業者として透明性の高い情報発信を継続するとともに、CMW500を用いた品質検証データの活用範囲を拡大し、修理業界全体の品質基準向上に資する取り組みを進めていく。
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