米Microsoftは4月24日(現地時間)、Windows 11における「Windows Update」のユーザー体験を刷新する取り組みの詳細を公表した。更新による作業中断を減らし、ユーザーが更新のタイミングをより柔軟に選べるようにする。
新機能は同日より、Windows Insider ProgramのDevチャネルおよび新設のExperimentalチャネル向けに順次展開が始まった。

Windows Insider Blogに刷新に関する投稿を行ったアリア・ハンソン氏は、「この数カ月で7,621件の直接的な意見に目を通した」としたうえで、フィードバックでは「不意のタイミングで行われる更新による作業中断」と「更新時期に対する制御の不足」という2点が繰り返し指摘されてきたと説明している。
○ユーザーによるコントロールを強化

制御性の改善は大きく4点にまとめられる。

まず、PCの初期セットアップ(OOBE)段階で更新をスキップする選択肢が追加される。これにより、新しいPCをセットアップする際、更新を後回しにして、すぐにデスクトップへ進むことが可能になる。ただし、企業などで初期セットアップ体験が管理されている端末や、デバイスの動作に更新が必要な一部のケースには適用されない。

次に、更新の一時停止機能が拡張される。新しいカレンダー形式のUIで、最大35日先まで任意の日付を選び、更新を停止できるようになる。35日間の停止期間が足りない場合でも、停止終了日を何度でも再設定できる。Microsoftは「必要なだけ延長できる」と説明しており、35日を上限とする一時停止を繰り返し設定できる仕組みとなる。

第3に、電源メニューが見直される。更新が保留されている場合でも、通常の「再起動」と「シャットダウン」が常に表示されるようになり、更新を適用せずに再起動またはシャットダウンできる。
一方で、更新を適用する「更新して再起動」「更新してシャットダウン」も、必要に応じて選択肢として表示される。これにより、急いでいる時に意図せず更新が始まる状況を避けやすくなる。また、再起動後に以前開いていたアプリケーションをより速く復元し、作業に戻りやすくする改善も行われる。

第4に、ドライバー更新の表示改善である。ディスプレイ、オーディオ、バッテリーなどのデバイスクラスをタイトルに含めることで、類似した表記が並ぶ状況を避け、内容を判断しやすくする。
○ひと月に1回の再起動へ集約

更新による中断の削減については、ドライバー、.NET、ファームウェアの更新を月例の品質更新に合わせて配信する取り組みを始める。これにより、複数の更新で月に何度も再起動を求められる状況を減らし、基本的には月1回の再起動に集約する方針である。設定アプリのWindows Updateでは、これらの更新が「利用可能な更新」としてまとめて表示される。

更新はバックグラウンドでダウンロードされ、その後は次回のWindows品質更新、またはユーザーが手動で承認した別の更新に合わせて、インストールと再起動が行われる。ユーザーが希望する場合は、利用可能な更新を個別に早期適用することもできる。
○セキュリティと信頼性の向上

セキュリティに関して、Microsoftは「Secure Future Initiative」に基づいた設計および既定での安全性を維持しながら、更新のダウンロードおよび適用に要する時間の短縮を進める方針を強調している。

また、信頼性について、更新のインストール失敗時に、バックグラウンドで追加の手順を実行し、ユーザーの操作なしに完了を試みる自動リカバリ機能を導入する。
これにより、一部の更新では完了までの時間が長くなる可能性があるが、更新の成功率を高めるとしている。
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