「今さら聞けない」バイクに関するさまざまな疑問や不安に、バイクライターがやさしく回答する本連載。今回は、「修理」に関するお悩みです。
最近のバイク屋は修理をしてくれない(男性/54歳)
○バイクの修理を断られる理由
バイクが故障したらプロが直してくれるはず……と考えるのも当然ですが、最近は『修理を断られた』という「修理難民」も増えています。これはバイクショップの腕が落ちたとか、意地悪をしているわけではなく、さまざまな事情があるようです。
一般的なバイク屋さんなら、飛び込みでもタイヤやオイル交換、ブレーキ整備といった通常メンテナンスは快く引き受けてくれるはずです。しかし、事故や故障の修理の場合、バイクの状態によって事情が違ってきます。
基本的には新車・中古車に限らず、そのバイクを購入したお店なら修理の相談に乗ってくれるでしょう。修理を断られる大半は他店や個人から購入したバイクです。お店からすれば車両の履歴がまったく分かりませんので、他店で購入した車両の修理をキッパリ断っているお店もあれば、話は聞くものの、修理の内容によっては断ることも少なくありません。
これは複数のバイク店で聞いた話ですが、一番困るのはネットオークションなどで購入した車両の修理依頼だそうです。こういった車両は業者オークションに流せないトラブルを抱えていることも多く、故障の原因を調べるだけでも時間がかかり、古いモデルは補修部品の生産が終了していたりします。預かっている間は店内のスペースも占有するなど、大きな負担がかかります。
お金も時間も糸目をつけなければお店側も喜んで修理をしますが、車両が安く手に入るネットオークションで購入したお客さんのなかには、お金を出すことを渋ることも多いのが実情。「とりあえず動けばいいから安くやって」と言われても、予算内では完全に直せないだけでなく、古いバイクはほかの部分にも故障の芽を抱えています。
もちろん、これはごく稀なカスハラ事例ですが、こういった経験をしたお店が「一見客の修理は関わらないほうがいい」という判断をしてもやむを得ないでしょう。違法改造車を受け入れた店側の罰則も強化されているため、保安基準に適合しないカスタム車両の受け入れを断っているお店も少なくありません。
近年のバイクブームでは、最新モデルにない魅力を持つ旧車や絶版車の人気も高まりましたが、どんな車両でも修理をしてもらえるわけではありません。万が一のときにサポートをしてくれるお店で購入したり、修理を受け入れてくれる店を根気強く探すといったユーザーの努力も必要でしょう。
津原リョウ 二輪・四輪、IT、家電などの商品企画や広告・デザイン全般に従事するクリエイター。エンジンOHからON/OFFサーキット走行、長距離キャンプツーリングまでバイク遊びは一通り経験し、1950年代のBMWから最新スポーツまで数多く試乗。印象的だったバイクは「MVアグスタ F4」と「Kawasaki KX500」。 この著者の記事一覧はこちら











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