まさに頂上決戦と言えるカードの実現が「ボクシング界にとっての勝利」だとカルデナスは語った(C)Getty Images

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と、中谷潤人(M.T)が激突するビッグマッチが目前に迫っている。5月2日、日本人選手同士のタイトルマッチがメインとなる東京ドーム決戦は、まさに世界的な注目度を誇る。

この試合に向け、米国『Ring』誌が、井上、中谷の両方を良く知るトップファイターのインタビューを行っている。

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 4月28日、同メディアは公式サイト上に、ラモン・カルデナス(米国)のインタビューコメントを掲載。カルデナスは昨年5月、米国で井上の持つタイトルに挑んでおり、また年末にはサウジアラビア興行のセバスチャン・エルナンデス戦を前にした中谷のスパーリングパートナーも務めた。それぞれと“手合わせ”した経験を踏まえ、来る東京ドームのファイトを展望している。

 井上との対戦時でカルデナスは、左のパンチでダウンを奪うシーンもあったものの、今回の試合に関しては、「ナカタニがルイス・ネリや自分の様に、オーバーハンドの左でイノウエを倒すのは難しいと思う。イノウエはそれを完全に警戒しているはずだ」と述べており、その理由として、「自分と戦って以降、左をもらわない対策を徹底しているのが分かる。右手を顎にしっかりつけて守る練習を繰り返しているはずだ」と統一王者のサウスポー対策を予想。

 さらに試合展開では他にも、「最初に大きなミスを犯した方が代償を払うことになる。KOになるかは分からない。両者とも修正力があるからだ。エルナンデスがナカタニを倒せなかった以上、イノウエも簡単ではないだろう」と分析しながら、「主導権の奪い合いになるのでは」などと見込んでいる。

 また、勝敗予想に関しては、「どちらが上か、誰が勝つかは言いたくない。

何を言っても批判されるからね。本音は胸にしまっておく」と言うにとどめる一方で、「トップクラスの選手同士、最強対最強の戦い――これこそがボクシングに必要な試合なのだ。他の選手も注目すべきだ。無敗であるかどうかなど問題ではない」と主張。カルデナスは、この試合実現こそが「ボクシング界にとっての勝利」と訴えており、以下の様な言葉を続けた。

「全盛期で対戦する2人には最大限の敬意を払うべきだ。避けることだってできたはずだが、あえて戦う。この日本人2人があるべき姿を示している。だからこそ、多くの人に愛されるのだ」

 まさに現ボクシング界のトップ同士による頂上決戦。どのような戦いになるにせよ、観る者の記憶に刻まれるぶつかり合いとなることは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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