打撃不振が深刻な大谷(C)Getty Images

 久々のオフとなった。ドジャースの大谷翔平は、現地時間5月14日に行われたジャイアンツ戦を完全休養。

今季44戦目にして初めてスタメンから外れた。

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 前日の同カードで7回(105球)を投げ、被安打4、無失点、8奪三振と好投をしていた大谷。この日はベンチ入りこそしていたものの、「精神的な負荷は登板日が最も大きく、肉体的にはその翌日が最もきついというのが彼の意見だ」と明かしたデーブ・ロバーツ監督ら首脳陣の意向もあって、疲労軽減が考慮された。

 13日の登板日も投手専念での起用となっていた大谷は、打者としては2日連続で欠場となった。これはドジャース移籍後で初の出来事であり、異例とも言えた。

 これまで不動の1番として起用され、よほどのことがない限りラインナップに君臨し続けてきた。ゆえに休養期間を与えた首脳陣の判断の裏には、不振を極めている「打者・大谷」の深刻度合が伺える。

 もっとも、状態の悪さは、本人が「オフェンス側でチームの助けになっている場面が少ない」とも語る数字が如実に物語る。5月に入ってからは、打率.196、1本塁打、出塁率.261、長打率.250、OPS.511と低調なパフォーマンスに終始。開幕からのハードヒット率も46.3%と上がりきってはおらず、自慢のパワーも鳴りを潜めている。

 そんな不振の原因の一つとして考えられるのは、投打二刀流の負担の大きさだ。いまだ限界を語るには時期尚早だろうが、年齢を重ねていく中で、「人類の誰もが経験したことのないレベルの消耗」(元MLB捕手エリック・クラッツ氏談)が小さくない影響を表し始めているのは間違いない。

 二刀流の未来を見定めていく上でも、「打者・大谷」の現状は興味深くもある。実際、MLBに精通する関係者たちからもさまざまな意見が上がっている。かつてマーリンズで球団社長を務めたデビッド・サムソン氏は、自身のポッドキャスト番組『Nothing Personal with David Samson』において「今季の彼の残している7本塁打、17打点という成績は、ほとんどの選手が喉から手が出るほど欲するものだ。しかも、彼はかなり苦しんでる状態で、それだけ打つんだ」と言及。そして、稀代の天才を投打でどう使うべきかに対する持論を展開した。

「何の不安もなかった手術前の彼は、登板日も当たり前のように1番打者として出続けていたからね。あれは本当に凄い光景だったし、これまでが、あまりにも常識外れだったんだ。だからこそ、打者として出ているオオタニの特別さを理解する必要がある。

 もしも、彼が投手としての役割に重きを置くなら、ここから先はデーブ・ロバーツやアンドリュー・フリードマン(編成本部長)の方針にも従う必要がある。彼らこそが、同管理すべきかを決めていくわけだからね」

 ここから先も打撃不振が続けば、大谷の「使い方」も変わってくる。だが、その結論を出すのは、試行錯誤を繰り返している現時点では早すぎると言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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