【写真】映画『チィファの手紙』メインカット
本作は、国内で大ヒットした岩井監督の最新作『ラストレター』と同じく、自身の小説『ラストレター』を原作に岩井監督が中国で描くもうひとつの“ラストレター”。
亡くなった姉チィナン宛てに届いた同窓会の招待状。妹のチィファ(ジョウ)は、姉の死を知らせるため同窓会に参加するが、姉の同級生に姉本人と勘違いされた上、初恋相手の先輩チュアン(チン・ハオ)と再会する。姉ではないことを言い出せぬまま、姉のふりをして始めた文通が、あの頃の初恋の思い出を照らし出す…。
特報は、中学時代の初恋に思いをはせる主人公チィファ(ジョウ)の姿から始まる。回想シーンとともに織りなされた映像では、一通の手紙から始まった二つの世代を超えてつづられるラブストーリーが描かれており、過去そして現在で写し出される手紙のやりとりから、時を超えて胸を締め付けるような淡く切ない記憶が呼び起こされる。柔らかく透明感あふれる映像に合わせ、美しく切なげなチェロの旋律が奏でられる。
ティザービジュアルでは、ダン・アンシー演じる若き日の姉チィナンのみずみずしい横顔に、「初恋、めぐる――」という印象的なコピーが添えられている。
これらの映像とビジュアルからは、岩井監督ならではの幻想的でノスタルジックな色彩美が感じさせられ、同監督初の中国映画にして唯一無二の世界観を期待させられる。
映画『チィファの手紙』は今秋全国公開。