カップ麺や飲料、酒類には、たいていカロリー表示がある。でも、お菓子などには、カロリー表示のあるものとないものがあるけど、これってなぜなんだろう。
コンビニのおにぎりなどを見ると、スタンダードなものにはカロリー表示があるのに、見るからにカロリーの高そうなものにはなかったりすることも多く、「わざとだろ」とか思ったりもする。
また、「1食分」「1本分」で表示されているものと、「100グラムあたり」「100ミリリットルあたり」で表示されているものとがあるけど……。
カロリー表示はどう決まっているのか。
一例として、日清食品のお客様相談センターに問い合わせると、こんな回答があった。
「カロリー表示は法的には義務づけられていませんが、日清ではエネルギー表示を全部しております」
基本的にメーカーによって違うそうだが、日清の場合は……。
「1食単位で表示しております。
また、サントリーでは、
「法律的に義務ではないのですが、気にする人もいることから、カロリー表示は全体に進んでいます。ただし、まだ表示していない商品もあります」(お客様相談センター)
また、「1本分」ではなく、「100ミリリットル」の表示としているそうで、
「内容量が違うので、他の商品と比べやすいよう、100ミリリットルで統一しています」とのこと。
「全商品にカロリー表示をしています」と言う森永乳業・広報IR室では、表示単位の方法は商品ごとに違うそうで、以下のような説明をしてくれた。
「1リットルパックの牛乳の場合、コップ1杯がだいたい200mlなので、200mlあたりの表示としています。また、スライスチーズは1枚あたり、クリープはスプーン1杯あたりです」
ちなみに、「ビヒダスヨーグルト」や「パルメザンチーズ」は「人によって量がまちまちだったり、入れる容器もバラバラですので、100グラムあたりという表示を選んでいます」とのこと。
基準はあくまで各社で決めているようだが、こうした事情について、ある食品メーカーの関係者は言う。
「もともとカロリー表示は『任意』で、あってもなくても良いんです。ただし、なかには例外もあって、たとえば、『カロリー控えめ』『低カロリー』などとうたっている商品は、カロリー表示しなければいけないんですよ」
同様に、「脂肪ゼロ」とうたえば「脂質」、「ノンシュガー」では「糖質」を栄養成分表示しなければならないのだそうだ。
「そのため、カロリーが低くそれを売りにしている商品は『カロリー表示あり』、特にカロリーについて売りにしていない商品は『カロリー表示なし』ということが多いですね」
では、商品によって「一袋あたり」「100gあたり」などと単位が違う理由は?
「このような表示をとりきめる『栄養表示基準』という規定にてカロリー表示の際は『100gあたり』『1食分あたり』のどちらかの単位でカロリー表示をしなさい、という決まりがあるんです」
ちなみに、「1食分あたり」の考え方としては……。「1回で食べきれるもの、飲みきれるものであれば、『1袋あたり』や『1本あたり』となっていることが多いです。一方、1回で食べきるのではなく、何回かに分けて食べる、飲むものですと、その容量あたりの表示になっています」
なにやら複雑なカロリー表示。チェックしてみると、面白いかもしれません。
(田幸和歌子)
コンビニのおにぎりなどを見ると、スタンダードなものにはカロリー表示があるのに、見るからにカロリーの高そうなものにはなかったりすることも多く、「わざとだろ」とか思ったりもする。
また、「1食分」「1本分」で表示されているものと、「100グラムあたり」「100ミリリットルあたり」で表示されているものとがあるけど……。
カロリー表示はどう決まっているのか。
一例として、日清食品のお客様相談センターに問い合わせると、こんな回答があった。
「カロリー表示は法的には義務づけられていませんが、日清ではエネルギー表示を全部しております」
基本的にメーカーによって違うそうだが、日清の場合は……。
「1食単位で表示しております。
お客様が1食食べきる分として、あくまでそのままの表示です」
また、サントリーでは、
「法律的に義務ではないのですが、気にする人もいることから、カロリー表示は全体に進んでいます。ただし、まだ表示していない商品もあります」(お客様相談センター)
また、「1本分」ではなく、「100ミリリットル」の表示としているそうで、
「内容量が違うので、他の商品と比べやすいよう、100ミリリットルで統一しています」とのこと。
「全商品にカロリー表示をしています」と言う森永乳業・広報IR室では、表示単位の方法は商品ごとに違うそうで、以下のような説明をしてくれた。
「1リットルパックの牛乳の場合、コップ1杯がだいたい200mlなので、200mlあたりの表示としています。また、スライスチーズは1枚あたり、クリープはスプーン1杯あたりです」
ちなみに、「ビヒダスヨーグルト」や「パルメザンチーズ」は「人によって量がまちまちだったり、入れる容器もバラバラですので、100グラムあたりという表示を選んでいます」とのこと。
基準はあくまで各社で決めているようだが、こうした事情について、ある食品メーカーの関係者は言う。
「もともとカロリー表示は『任意』で、あってもなくても良いんです。ただし、なかには例外もあって、たとえば、『カロリー控えめ』『低カロリー』などとうたっている商品は、カロリー表示しなければいけないんですよ」
同様に、「脂肪ゼロ」とうたえば「脂質」、「ノンシュガー」では「糖質」を栄養成分表示しなければならないのだそうだ。
「そのため、カロリーが低くそれを売りにしている商品は『カロリー表示あり』、特にカロリーについて売りにしていない商品は『カロリー表示なし』ということが多いですね」
では、商品によって「一袋あたり」「100gあたり」などと単位が違う理由は?
「このような表示をとりきめる『栄養表示基準』という規定にてカロリー表示の際は『100gあたり』『1食分あたり』のどちらかの単位でカロリー表示をしなさい、という決まりがあるんです」
ちなみに、「1食分あたり」の考え方としては……。「1回で食べきれるもの、飲みきれるものであれば、『1袋あたり』や『1本あたり』となっていることが多いです。一方、1回で食べきるのではなく、何回かに分けて食べる、飲むものですと、その容量あたりの表示になっています」
なにやら複雑なカロリー表示。チェックしてみると、面白いかもしれません。
(田幸和歌子)