巻き爪が大問題だ。
足の爪が内側に巻いて、肉に食い込んでくるのである。

足の親指の爪に起こる場合が多い。っていうか、ぼくがそうだ。痛い。
ほっとくと、どんどん爪が肉に浸食してきて痛い。血が出てくる。
病院に行くと「切りましょう」と言われた。
「注射しますね」
といって足の親指に局所麻酔注射である。
痛いよ!
そして爪を切除。
痛いよ(麻酔が効いているから痛くないはずだけど見てるだけで痛い!)。
鬼塚法と呼ばれる方法だ。
ところが、数年後、また巻きやがった。
もういやだ。
あんなに痛いのいやだ。
ということで放っておいたら、膿んできて、靴が履けなくなった。冬もサンダルで、ひょこひょこ歩いた。
痛みがシャレにならなくなった。鬼塚法は、もういやなので、何か方法がないかとネットを検索。
超弾性ワイヤーを爪にはめて、巻いている爪をぐいっと反対に巻き戻す方法を発見。
これなら鬼みたいに爪を切り取らなくてもいい。
高田馬場の病院へ行って、この爪矯正をやってもらった。
そんなに痛くない。じょじょに治ってくる。
半年ぐらい通って、どうにか治ってきた。
ところが、最近また爪が巻はじめている気配。

爪矯正はそんなに痛くなかったけど、また半年も通うのはしんどい。
巻き爪になる前に、どうにかしなくては。
そう思って、検索。
巻き爪予防グッズを買ってみた。
「巻爪用足用つめきり」と「巻爪ガードクッション」の2つだ。
使ってみた実感をレビューしよう。

「巻爪用足用つめきり」
今までは、ふつうの手の指用の爪切りを使っていた。丸くアーチを描いた刃がついている爪切りだ。
それではダメだそうだ。
丸いカーブの刃の場合、手の指なら簡単に爪が切れる。だけど、足の指の場合、なんか、こう、勝手がちがう。
爪の白い部分をきちんと切ってしまってはダメで、まっすぐ切る。

スクウェアオフというらしい。四角い感じで爪を残すことで、爪が巻くのを防ぐのである。
知人は「ニッパーつめ切り」がいいと言うが、ちょっと仰々しくて怖いので、「巻爪用足用つめきり」にしてみた。
刃がまっすぐで、切りたい部分に正確に刃があたる爪切りだ。
この爪切りなら狙い通りに切れるのだ。
爪を少し残しながら、まっすぐ切る。
これは、良かった。切るときにグッと押し込むような感じになるので力が必要だが、しっかり切れる。
今後は、足の指はこの爪切りで切ろう。

もうひとつの「巻爪ガードクッション」
巻きそうな爪にクッション糸を挟んで、食い込みをやわらげる。
クッション糸を、足の爪にグッと入れる器具がスティックガイド。
二又のプラスティック器具だ。
綿を細くしたようなクッション糸がついていて、これをスティックガイドに装着する。
ゴム紐で玉を飛ばすパチンコ道具のような感じになるので、それを足の指の巻きそうなところにクッション糸を入れる。
で、爪からはみ出た部分をハサミでカットする。
という道具なのだが、これが、うまくいかない。
爪にクッション糸をグイと入れようとすると、器具から外れてしまう。
装着が甘かったかと、もっとしっかり装着するのだが、どうしても外れてしまう。
どうにかクッション糸を爪の間に入れた後に、それをハサミで切るのもけっこうむずかしい。
うーん、これは、なかなかめんどうだ。
しかも、これなら、ティッシュを小さくちぎって、ぐっと爪の間に押し込んだほうが簡単だ。

というわけで、巻き爪対策グッズで最強なのは、ティッシュということに決定。「巻爪用足用つめきり」もオススメです。
(米光一成)
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