この作品その後も、理解の出来ない生き残りゲームが続きます。
数えきれないくらい、ばんばん人死んでいきます。死にすぎて滑稽に見えはじめるくらいです。だって、殺しにかかってくるのダルマとか招き猫ですよ。どんだけ!
いやあ、価値観簡単に揺さぶってくれますね。こんなに命のやりとりって軽い物だっけ? 当然そんなわけはない。
描かれている中心軸になっているのは、生きているという実感はどこにあるのか
その実感はどこにあるのかを主人公や生き残ったキャラクターを通じて問うために、他のキャラは風船のように破裂していくんです。

非常に悪趣味な作品ではありますが、思い切って「生き残りゲームは単なる残虐趣味と刺激」と割りきってしまうことで、逆に「刺激から人は何を感じる?」と問いかける手法には脱帽。
そうなのよ。ぼくも人がゲーム的に死ぬ作品を読んで、たしかにそこに刺激を受けて、悪趣味なドキドキに酔っていた部分、少なからずありましたよ。
人の中に眠る、残虐性からくるカタルシスを求める心理に迫る本作。主人公はまっとうに見えてかなりトんだキャラですが、一巻を読み終わったときにはどこかで「なんとなくわかる、納得はできないけど」となりました。
生きている実感を得るには、そこまで刺激が必要なものなのか。
ああ神さま。
退屈がいいのか、刺激があったほうがいいのか、ぼくにはわかりません。
(たまごまご)