みなさんは万が一のときの停電にどう備えているだろうか。家庭の停電で真っ先に困ることは夜照明が使えないこと。
手元が暗いと懐中電灯を探し出して点けるにも苦労する。何とかこの状況を打開する術はないか。

以前、「懐中電灯になるLED電球」『BIG-29 充電式LED電球 ひかりん』を紹介。同製品はふだん天井のソケットに装着している電球が懐中電灯になるというものだった。これはこれで便利だが、真っ暗闇の中で天井に手を伸ばすことに一抹の不安がないわけでもない。そこで今回のアイテム『充電式LED安心照明 TDH-1000』(朝日電器)は停電を感知して自動的に点灯するというものだ。


ふだんは専用ACアダプターで使用。停電時には内蔵のニッケル水素充電池を電源とするので、いつでもどこでも点灯が可能だ。たとえば、部屋の中だけでなく庭、キャンプ場、ガレージといったアウトドア使用もオッケー。取り付けには付属のプレートを使い、平面だけでなく柱の角、隅にも装着できる。明るさは60ルーメン。目安としては、6畳の部屋全体を照らす程度の明るさだという。


一方、外見で気になったのは、本体からにょきっと出ている2灯のLEDライト。カエルのように見えなくもないユニークなデザインに思わず、朝日電器さんに「どうしてこんなおもしろいデザインにしたのか」と質問してしまった。すると、
「屋外に設置するセンサーライトのように、角度が自由に変えられ、広い範囲を照らせるようにデザインしました」
と機能面からの回答を得た。外観のユニークさを狙ってつくられたわけではなかったんですね。ライト部が本体からにょきっと飛び出ていることで、下方向に25度、左右に60度まで角度を変えられるのである。

さて、機能面の肝となっている「停電感知点灯」。
本体のどこの部分に搭載されているのか。また、設置の仕方、場所によってセンサー部分を塞ぐ恐れはないか。
「電源遮断を感知するセンサーは本体に内蔵されています。表面には見えないので、何かで塞いでしまうようなことはありません」とのこと。
これって目立たない性能だが、すごく重要なポイントかも。どんな設置状況でもセンサーが作動するということだから。


とくに、暗いところが苦手、怖い人はいつでも明かりを確保できるよう日ごろから具えておくべし!
(羽石竜示)