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9.1特番放映「踊る大捜査線」いかりや長介の名言でたどるシリーズ全軌跡……なんてな

結果的にもぐらから情報を得て、ひとりの男を湾岸署にひっぱってくる。その取り調べのさなか刑事課の同僚の真下警部(ユースケ・サンタマリア)が撃たれ、ドラマはいよいよクライマックスに入ってゆく。

「じゃ、あとは頼んだよ」(最終話)
ラスト、長年の懸案だった事件の被疑者・安西(保阪尚輝=現・尚希)を捕まえ、その取り調べで和久は青島を自らの継承者として紹介する。このときの長ゼリフも胸に迫るものがあるのだが、青島に無事仕事を引き継いだあと、刑事課を立ち去る際のこの言葉もいかにも飄々とした和久というか長さんらしくていい。

リアルタイムでこのドラマを見ていたときから和久刑事の印象は大だったが、今回テレビシリーズをあらためて通して見て、「よくぞ長さんを起用してくれた」という思いを強くした。一体、いかりや長介以外の誰が和久刑事を演じられるだろう。2004年の彼の逝去ののち撮られた映画続編で、ついに彼の代役をあてられなかったのもいたしかたないことだと思う。

テレビシリーズからは、いかりやへの、またコメディへのリスペクトが随所に感じられる。思えば、本作の脚本家である君塚良一は、かつてドリフのライバルでもあった萩本欽一門下の出身だ。それから主人公の名前の由来となった青島幸男はもとはといえば、ドリフの先輩たるクレージーキャッツのブレーンにしてタレントである。してみると「踊る」には、じつは日本の偉大な喜劇人たちへのオマージュという裏テーマが隠されていたのではないだろうか。……なんてな。(近藤正高)

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