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女子だって「孤独のグルメ」するんです。『ワカコ酒』で一人酒

「ワカコ酒」は呑兵衛の舌を持って生まれてしまった村崎ワカコ(26)が一人で居酒屋へ行き、食べ、酒を飲む漫画です。この漫画が、実に酒飲みのツボをついていて、読むと酒を飲みたくなるし、つまみが食べたくなるのです!

例えば料理に関する台詞にはこのようなものが。

「炙り〆さば。ハッキリ言ってトロより好きだ」
「焼き鮭には冷が合う。日本酒と鮭の皮はこたえられん」
「ビールとから揚げときたら、なんでこう…なんでこう合う。ほんとうずるい」
(あん肝苦手! と隣のテーブルで言っている女子がいるのを小耳にはさみながら)「臭みといえばそうかもしれない。然し熱燗とならば鼻の奥で臭みがうまみに変わる」

いやもうごもっとも! そしてワカコは美味しいものを食べたり飲んだりすると実に幸せそうな顔で「ぷしゅうーーーーー」と息をもらします。美味しいものは飲み込んだ後でも口の中に余韻が残るんですよね。その余韻を楽しんでいるさまを端的にあらわしたのがこの「ぷしゅうーーーーー」なのです。

さらには空豆を食べたときに鼻から抜けるような青臭い香りを「ふーーん」と表現したり、とかく息などの空気感がよくあらわれているのですね。いわば、美味しいものは香りもうまいし後味もうまいということなのです。

ワカコは常に全力で料理とお酒を楽しみます。仕事で嫌なことがあった日も、ビールをがーっといくんじゃなく熱燗とあん肝ポン酢でまったりと。慣れない業務で疲れたらちょっといいものを食べちゃうし、気になったメニューがあったら「人生いろいろ試してみなければわからない」と注文します。女子としていかがなものかと思いながらもにんにくを丸ごと食べて背徳感を感じ、今日明日は誰にも会う予定がないからと餃子とビールを楽しむのです。そして「ぷしゅうーーーーー」が出る。実に幸せそうな、正しい一人酒と言えるでしょう。
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