男性の知らない女性の生態白書、って割りと頻繁に出ていると思いますが、その逆ってあまりないと思うんですよ。
いや、あるけど。アンアンのアンケートとか。
ただ、そこに赤裸々なセックス話等はあっても、絶対的に欠けているものがあります。
それは、ブルースです。

ルノアール兄弟・高本ヨネコ『をのころん』は、女子高生が男の生態を探っていく、というマンガ。
ああ。「どんな女性が好みか」とか「童貞は何歳で捨てたか」とか「恋愛白書」とか、そんなのは載っていません!
だってそれは、男の本当の生態じゃないでしょ? 上澄みでしょ?
男の生態はね、もっと汗臭くて、ドロリとしていて、煙たくて、哀愁を帯びているんだよ。

たとえば今でも日本各所で見られる「個室ビデオ」。
女子高生・小野緒乃子(15)に男の世界を教えるべくやってきた妖精メシベルは、個室ビデオについてこう語ります。
「ここに来る人はみんなシコリに来ているのよ……!」
いや、うん、知ってる。
わかってたけど言葉にされるとやりきれない。けどそうだよね。なんだろうこの複雑な感情。

そもそもなぜ、このインターネット全盛期の時代に、個室ビデオで男たちはシコるのか?
メシベルは語ります。個室ビデオのメインユーザーはサラリーマンが中心。つまりお父さんたち。
お父さんが家でシコれるでしょうか。
否! まして息子がいるようであればなおのこと。
そんな、仕事で頑張っている男がくつろいでシコれる、ささやかな場所。それが個室ビデオなわけです。