review

衝撃! あの最高年齢受賞の芥川賞作品はダイジェスト版だった。黒田夏子「abさんごoriginal」

と特装版(2,400円、限定1,000部)がある。特装版というのは、辞書なんかだと革装だったりするが、文芸誌の特装版というのは聞いたことがない。
要は附録がついているのが《早稲田文学》6号の特装版なのだ。通常版との差額900円は『abさんごoriginal』代、という感じ。
雑誌の別冊附録が小型のソフトカヴァーで小説、という形式は、戦前から昭和30年代くらいまでの大衆雑誌とか少女雑誌みたいで、新鮮だ。

でもAmazonは困るね。《早稲田文学》6号の通常版と特装版とで、内容紹介の文言は一字一句同じ。「abさんご」で検索しても《早稲田文学》6号特装版は引っ掛らない。初出の5号なら引っかかる。

『abさんごoriginal』は、読みはじめたときは抵抗があったけれど、途中で
「あ、俺いますごくイイ気持ちでこれを読んでる」
と気づいた。読み終わったときにはもう大好きだった。読んで、世界が更新されたのだ。

400字詰め換算で280枚とのことで、中篇小説だ。芥川賞受賞ヴァージョンはその約3分の1程度の短篇。こういうのって、先に長いほうを読んでしまうと、短いほうを読むのが寂しくなってしまうのでまだ読んでいない。
私は、「abさんご」を読んでいない。『abさんごoriginal』を読んでしまったからだ。だから、どっちがいいか、という話はできない。

「abさんご」を収録した文藝春秋刊の同名作品集は『abさんごoriginal』を読んだあとに買ったが、「abさんご」は読まず、併録の初期短篇3作(1960年代に《讀賣新聞》に発表されたデビュー作と、主人公を同じくするらしい、同人誌に書いた2作)は読んだ。...続きを読む

あわせて読みたい

気になるキーワード

レビューの記事をもっと見る 2013年11月21日のレビュー記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

次に読みたい関連記事「アカデミー賞」のニュース

次に読みたい関連記事「アカデミー賞」のニュースをもっと見る

次に読みたい関連記事「直木賞」のニュース

次に読みたい関連記事「直木賞」のニュースをもっと見る

新着トピックス

レビューニュースアクセスランキング

レビューランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

トレンドの人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

エキサイトレビューとは?

エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

その他のオリジナルニュース