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カンヅメになった作家は果して真面目に原稿を書いているのか。浅田次郎と林真理子が内幕を明かす

       
『蒼穹の昴』を書き上げるためだったのだが、原稿用紙1800枚もの長編がそうそう終わるわけもない。何の気なしに窓を開けると、隣は怪しげな中国語が飛び交うバー。見ると、2階には2段ベッドがぎっしり置かれ、女のコたちが手を振っている。「その窓から”見たまま”を、小説にしたのが『ラブレター』という作品です」(浅田)。のちに『鉄道員(ぽっぽや)』に収録され、直木賞を受賞することになる短編小説である。

「よその原稿を書かせず、自社の原稿に専念してもらう」というカンヅメの目的からすると、出版社側は苦笑いするしかない。だが、これは”作家あるある”らしい。カンヅメにまつわる武勇伝が次々飛び出す。「いつも食事代の請求が二人分になっている」「和服美女が『先生に頼まれまして……』とお重を持ってやってきた」など、文壇らしい艶やかなエピソードに会場が沸く。

浅田も「何度も書き直しをさせられ、最後は原稿だけ置いて逃げ出した」ことがあり、林は「感じの悪いスタッフに腹を立て、荷物をまとめてホテルに行ってしまった」という経験を持つ。「何ヶ月もホテル住まいを続け、季節が変わってしまうなんてことがよくありました。ホテル代は途中から自腹ですけどね(笑)」(林)。

さらに、林がモノマネを披露するという一場面も。真似されたのはこの回の司会であり、二人の担当編集でもある羽鳥好之。「上から目線でものをおっしゃる方なんで、いつもちょっとムッとするんですけど、今日はそれを再現してみました」と、笑顔で容赦ないコメントを繰り出す林。声色を作り「いいじゃないですか、着物。なかなかお似合いですね」と続け、笑いを誘った。

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