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堺の怖い話、妖怪、郵便、そして同人誌発表作品は文学賞に応募できるのか。第2回大阪文学フリマレポ

       
杉村啓さんが来てくれたのはうれしかった。今回、「はてなブログ」が出店しており、杉村さんはそこに同人誌『醤油手帖』を委託販売していたのだ。ちなみに最新号はポン酢特集号でありました。

そんな事情もあって、今回は十分に会場を回りつくしたとはいいがたいが、それでもこれぞという本はいくつか見つけることができた。ここではそのうちのいくつかを紹介したい。なお、各紹介の冒頭には本のタイトルとともに、カッコ内にその本を販売していたサークル名を示した。

■『堺の怖い話・不思議な話 鉄方堂/著「沙界怪談実記」より』(ふしぎあん)
ご当地・堺と関連あるものということで、まずはこの本を。これは堺を舞台とする怪談を集めた『沙界怪談実記』という江戸時代の書物(1778年刊)を、現代語訳したものだ。

現代の感覚からすると、怪談というと霊が出てきて云々というのを思い浮かべる。だが本書には餓死した老人の祟りといった話も出てくるものの、どちらかというと妖怪譚が多い。なかには教訓めいた話もある。たとえば、ある川では毎年人が必ず死んだ。事故が起きるのは、荒れた海から海水が逆流して渦を巻き、川底が深くえぐられた場所だった。人々は事故は、その川底に潜む河童の仕業と考え、川の流れをよくするため整備する。それからというもの事故は起きなくなったという。

一方では、堺から長崎に向かう船が海上で雷にあったあと、食料用に積んでいた漬け物が一本もなくなっていたので、船員たちは雷様が盗ったのだろうと笑い合っているうちに長崎に着いたという、何だかほのぼのとした話も出てくる。いずれも怖いというよりは、世に起こる不思議な話を集めたという印象を受ける。これらの話を当時の人たちはどんなふうに読んでいたのだろうか。

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2014年9月28日のレビュー記事

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