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NMB48「道頓堀よ、泣かせてくれ!」HKT48「尾崎支配人が泣いた夜」どっちが泣けるか徹底比較

これに対し「道頓堀」の舩橋淳監督は、劇映画とドキュメンタリー映画を手がけ海外の映画祭にもあいついで作品を招待されている実力派。しかし舩橋はアイドルについて今回監督を引き受けるまで全然知らなかったという。そのためか、本作ではNMB48というグループ、ひいてはアイドルについて外部からとらえようという視点が随所にうかがえる。この点、インサイドレポートという趣きの「尾崎支配人」とは対照的だ。

「道頓堀」の作中、アイドルの存在をとらえるうえで象徴的な役割を担っているのが須藤凜々花である。48グループの第1回ドラフト会議(2013年)で指名されてNMB48に加入した須藤は、当初より哲学者志望と公言してきた。映画では、彼女が大阪の道頓堀川を船で下りながらニーチェなどの哲学者の言葉を引用した詩を朗読する。とりわけ印象に残ったのは、「個人は自身の肉体を支配する権利を持つ」というジョン・スチュアート・ミルの言葉を引きながら、しかしアイドルにはその言葉が当てはまらないとの逆説を示唆する場面だ。現役アイドルによって語られるだけによけいドキッとさせられる。

センター争いと次期エース対決


48グループでは、シングル曲を歌うメンバー(原則的に16人で構成される)を「選抜メンバー」、シングルや劇場公演などで中心に立つメンバーを「センター」と呼ぶ。AKB48ではこれを長らく前田敦子が務め、SKE48では松井珠理奈と松井玲奈、NMB48では山本彩と渡辺美優紀によるダブルセンター体制がそれぞれ結成以来通常化していた。だが、HKT48の場合はちょっと事情が異なる。

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