石原さとみは凄いのだ。朝ドラ女優でもあり(現在「てるてる家族」が再放送中)、月9女優でもある(「リッチマン、プアウーマン」「失恋ショコラティエ」「5→9 私に恋したお坊さん」など)という全国区に認知されている一方で、日本を見つめ続けた作家・つかこうへいの舞台「幕末純情伝」では沖田総司(が女だったという設定)を堂々と演じ、同じく日本を見つめ続けた井上ひさしの遺作「組曲虐殺」では小林多喜二の愛した女性を演じるというレンジの広さ。カヨコも日米の歴史的問題を象徴する存在でもあった。そして忘れてはならない。始球式におけるマサカリ投法やトルネード投法への果敢なる挑戦。

余談だが、井上ひさしは彼女に「田中絹代の声に似ている」と言ったそうだ。昭和を代表する映画女優・田中絹代は日米親善使節として渡米後、すっかりアメリカナイズされたことからファンが離れてしまい、しばらく女優として低空飛行だったが、溝口健二監督との仕事で華麗なる復活を遂げる。
石原さとみも批判なんてはね飛ばして、これからも男子を守ってくれるだろう。なんなら、巨大化したカヨコとゴジラに戦ってほしい。
(木俣冬)
「シン・ゴジラ」石原さとみを余計なお世話だが全力で擁護する
劇場版パンフレット 850円

12年ぶり、29作目のゴジラ。1954年に誕生してから多くのファンに愛され、ハリウッドでも映画化されるほどの人気の「ゴジラ」シリーズに、社会現象にもなったアニメーション「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明と日本特撮界の雄・樋口真嗣が挑んだのが「シン・ゴジラ」。

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