review

「真田十勇士」は俺じゃないなと思っていた。堤幸彦監督に聞く

堤 いやいや、そこにはプロジェクトを設計している方々がきちんといるわけでして。今回の場合は、プロデューサーが太っ腹なんです(笑)。もちろん、そういうチャレンジングな気持ちになっていただいたということはクリエーターの冥利に尽きます。
──堤監督だったら任せられる、とみんなが思うところがすごいなと思いますけども。
堤 でも「真田十勇士」を僕ってちょっと不思議な気がしませんか? 例えば、劇団☆新感線のいのうえひでのりさんや三池崇史さんだったらなんとなく方向性が読めそうだけれど、“堤で「真田十勇士」”は読めなくないですか?
──確かに、堤幸彦の「活劇」ってイメージはなかったですね(笑)。
堤 「大丈夫?」と普通は思うよね(笑)。でも既に舞台をやっちゃっているんで(笑)。スタッフには、舞台も映画も、諸鍛冶裕太さんというアクション界のスーパープレイヤーがいたり、いろいろな作品を手がけているCGデザイナーさんがいたり、そこかしこにいろんな保険が効いているので「堤でもいいんじゃないか」っていう(笑)。でも俺がプロデューサーだったら「俺じゃないな」って思うよ(笑)。
──(笑)。実際に活劇やってみてどうでした? 
堤 アクション稽古のときは「ドロンします」という札を置いていなくなりました。「ずるいじゃないか」と言われるけれど(笑)、結局「僕の中にそういう男の子的な回路がない」ので、ちまちま、その世界のノリにそぐわないことを言ってしまうんですよ。ギャグを入れたり、理屈をつけようとしたりして、俺が作品の邪魔になる。だったら、殺陣シーンでは客になることを、舞台においても映画においても徹底しました。僕ができることは、「さあ、この時間内でみんなどれだけできるのかがんばろうね。おもしろがろうね」というお膳立てをすること。だから今回は監督というよりプロデューサーに近い感じだったかなと思います。私と違うピースも混ぜながらそれをパズルのように組み立てていったという意味では、レアケースだったかもしれません。近い例でいうと、木村ひさし(「民王」「99.9─刑事専門弁護士─」「IQ246〜華麗なる事件簿」などの演出を手がけている)がB班として活躍してくれた「20世紀少年」ですかね。

あわせて読みたい

レビューの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

レビューニュースアクセスランキング

レビューランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2016年9月28日のレビュー記事

キーワード一覧

エキサイトレビューとは?

エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

その他のオリジナルニュース

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。